基本構想

現在抱えている問題については次の3点に着目して整理・抽出を行いました。
1. 今すぐ解決すべき問題
2. 20-30年後に影響をもたらす問題
3. 土浦の長所に関する課題
以上の3 点に対し、土浦市が現実的に実現可能な
対策を少しずつ行うということ方針から、
私たちのマスタープランのテーマを「コツコツつちうら」とします!
分野別構想
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「人口・財政」
人口問題により深刻化する恐れのある問題への影響を緩和する方策を取ることとします。
また、財政問題については、財政状況の悪化を改善するために
公共施設の再編を行うものとします。 -
「公共施設・インフラ施設」
公共施設全体の半数以上が近い将来に施設更新の検討段階に入るとされている現状と
財政状況の悪化を改善するために公共施設の再編を行います。
具体的には公共サービスの供給不足が生じないように適宜除却や統合を行い、
既存の代替サービス等の活用を重視することで再編費用の低減を目指します。 -
「都市構造・交通」
20-30年先に深刻化するであろう交通弱者の増加を緩和するため、
バス等の公共交通が今以上に機能する必要があり、
まずは現在ある公共交通を維持させるという方針を取ります。
そのために路線バスの維持と
高齢者でも使いやすい公共交通サービスの提供について取り組みます。 -
「住環境、観光・産業」
主に中心市街地活性化について取り上げます。
市役所の駅前移転やアルカス土浦ができたことにより、中心市街地周辺の歩行者交通量が増加していますが、
空き店舗がいまだ多く存在しているという現状を改善するため、
中心市街地活性化の取り組みを行います。 -
「農業・環境・防災」
「今すぐ解決すべき問題」、「20-30年後に影響をもたらす問題」、「土浦の長所に関する課題」の観点から考えたとき、
人口減少・少子高齢化などの人口問題によって深刻化する恐れのある問題である
耕作放棄地の増加の問題の解決に重点を置くこととします。
提案
公共施設再編の対象としては基本的には築31年以上かつ利用度が低い施設を選択し、具体的な方針については公共サービスの供給不足が生じないように適宜除却や統合を行い、既存の代替サービス等の活用を重視することで再編費用の低減を志向します。
本提案では、第五中学校地区の公共施設(上大津支所、上大津西小学校)についての再編を取り上げ、その費用と便益を算出しました。
土浦市は車社会ですが、これから高齢化が進行し車で自由に移動できなくなる人も増えることが予想される中で
20~30年後も公共交通が機能し、生活しやすい土浦であり続けるために
今から取り組むべき問題として
路線バスの維持とデマンド交通の利便性向上を挙げ
それらを充実させるための提案を行いました。
中心市街地活性化に関しては
市民目線においては賑わいを生み出し、観光客の目線では土浦を発信するFEST-C事業と
市民の周遊性を向上させるT-cycle事業
を掛け合わせることにより段階的に中心市街地を整備していくことを目指します。
農業が盛んな土浦市では耕作放棄地が年々増加しており、このことは無視できない状況にあります。
この状況を改善するため、耕作放棄地の改善案を所有者に提示する 相談窓口の役割を持つ耕作放棄地対策室を市役所に設けることと
耕作放棄地の所有者に改善を促すために、農地に掛かる固定資産税を改善した場合に優遇し、放置した場合に増税するという措置を提案します。