まちなか大学
中心市街地では最近、人通りが少なく、また空き店舗も増えており、にぎわいがなくなっている。また、他分野の提案の中で、市民の方がITを利用するものがあるが、ITなどの技術に抵抗感のある方も多いのではないだろうか。そこで私たちは、市街地ににぎわいを取り戻し、また、市民がITに親しみやすくするための提案をする。にぎわい・都市拠点としての中心市街地では、時間軸に沿って提案をする。
にぎわい・都市拠点の概要
まちなか大学とは、駆け出しのIT企業や専門学校を市街地の空き店舗に誘致し、その企業や学生が市民にITについて教えたり紹介したりすることで、市民がITに親近感を持てるようにするものである。そこで市民は、まちなかにいるにも関わらず大学にいるように感じる空間となる。
パーソナルモビリティ
パーソナルモビリティとは、セグウェイのような、移動を補助するものであり、今回の提案のなかでは、パーモと名付ける。パーモには様々な形態があり、子供から、立つことが難しいお年寄りまで、すべての年代が使用できるものを想定している。イメージ図は図3.4である。パーモはシェアを想定している。 パーソナルモビリティには様々な制約があり、その中でも、運転免許を持っていないと乗れないというものがあるが、これは市民への普及を妨げ、活発な移動ができなくなるので、土浦では、『つちうらのりもの免許』を導入し、子供でも使用できるようにする。

パーモロード
パーモを乗ることができる道をパーモロードと名付けた。まずはパーモロードをmall505の一階部分とその前の歩道で展開する。mall505を選んだ理由は、将来的に駅からの乗り換えや高架道のバス停での公共交通からの乗り換えを想定しているからである。また、mall505には空き店舗と店舗が混在しており、パーモの拠点としてのポテンシャルがあると考えた。 mall505でのパーモロードのイメージ図が以下の図である。一階には店舗とパーモ置き場があり、パーモに乗って買い物を楽しむことができる。また、2,3階にあるまちなか大学の企業や学校との交流も生まれる。パーモなど、今後土浦で導入されるモビリティの管理事務所は3階に入り、モビリティの拠点とする。
パーモ特区
パーモロードを駅前市街地に面的に広げ、それをパーモ特区と名付けた。まずはモール505周辺から、最終的には以下の図のようにパーモ特区を展開する。市街地の歩道をパーモで移動できるようになることで、回遊性が向上する。駅前の商店街での買い物が移動の補助によって簡単になり、これまで一か所ですべてそろう大型店に訪れていた人も、商店街に来るきっかけとなる。また、移動が大変な高齢者の方も、買い物だけでなくコミュニティへの参加等も可能となる。 また、ここでは買い物だけが目的ではなく、駅近くにある様々な魅力あるスポットに気軽に訪れることができるようになる。
このように市街地では、まちなか大学を展開することでITに親しみやすく、パーモを導入することで移動が楽しく多くの年代の方がまちを移動でき、ポケットパークがまちなかにあることで憩いの場ともなる。このように市街地では賑わいを折り戻し、ITに親しみやすいまちとなる。