• 人が輝くまち
  •        堀 龍一      ER-RBIB Rim       星野 萌々子   冨尾 祐作



子育ての太陽
―見守りコミュニティ―




課題


一中、二中、三中、四中、六中、都和中地区には14歳以下の人口密度が高い小地区が存在します(図20)。



「平成25年度市民満足度調査」の子育てに関する4項目において低く評価(5段階評価のうち「どちらかと言えばそう思わない」・「そう思わない」と回答)した割合を上記6地区間の差を比較したところ「犯罪や交通事故が少なく安全である」・「地域コミュニティが良好である」の2項目の評価が全体的に低い結果でした(表2)。よってこれらの改善が必要です。

表2 満足度が低い人の割合





提案


フラワーロード


小学校通学路に花壇を配置し、小学生と周辺住民が割り当てられた花壇の水やりを登校時や出勤時に行ってもらいます(図21)。これによって景観の向上、地域のコミュニティの強化、通学路に対する愛着の創出、周囲の視線による防犯が見込めます。







パトロールネットワーク


既に防犯パトロールが行われている自治会は存在しますが、14歳以下の人口密度の高い地区においてはあまり行われていません(図22)。

パトロールを行っていない自治会のある理由として、人手不足やきっかけがないことが考えられます。そこで、複数の自治体が合同でパトロールを行うことで解決を図ります。しかし、面識のない人同士で有効なパトロールを行うのは難しいです。そこで、各自治体の地区長(町内会長)を収集し「地区長ミーティング」を行います。あらかじめ地区長同士の親睦を深め、役割分担をすることでその後のパトロール活動を円滑に行えるようにします。

地区長を中心に、すでにパトロールの経験のある自治体と経験のない自治体が、まだパトロールの行われていない地区でパトロール活動を行います。こういったことを繰り返し、パトロール経験のある地域を増やしていきます。これによってパトロールを行う自治会の増加、自治会参加者の定期的な集合機会となり自治会活動に対するやりがいの増加、自治体間の距離縮小が見込めます。