ぎゅっと守る

【目的】
公共空地など土浦市の空き区画を活用し、立地特性を活かした防災施設の整備、
備蓄の拡充による、市の災害リスクの軽減

【現状と背景】
備蓄に関して、市では市内小中学校を避難所として開設することを念頭に置き、
備蓄品保管用の防災倉庫を30箇所に設置している。
水は約61万リットル、食料品は約6万食備蓄されており、その他にも各防災倉庫には、
救急箱、発電機、屋外用照明器、毛布、ブルーシート、簡易トイレ、担架、リヤカー、チェーンソー、スコップ等の
避難所運営及び応急救護や簡易救出救助用の器具等も備蓄されている。
市の備蓄数は東日本大震災時の避難者数等をもとに算出されたもので、
今後は発災時より3日分の食料をまかなう算出での備蓄を目指している。
また、土浦市では新たな防災拠点として田中町に新消防庁舎を建設している。
また、災害時の市の広域避難場所として市民運動公園、亀城公園、川口運動公園を指定しているが、
いずれも液状化危険度が大きい区域に立地しており、
水災害リスクは高い。以下に土浦市液状化危険度マップを示す。

【提案】
おおつ野ヒルズの空き区画に防災備蓄倉庫を、旧市役所跡地に防災公園を整備する。
おおつの地区の特徴として台地で地盤が強いこと、土浦協同病院が新たに建設されていることが挙げられる。
土浦協同病院は、茨城県の災害拠点病院に指定されており、停電時に3日間の稼働が可能であり、
大型ヘリも利用可能のヘリポートが整備される。
おおつ野ヒルズに防災備蓄倉庫を整備し、陸と空の輸送手段を確保することで、
有事の際に市内、また近隣市町村への支援体制を構築する。
旧市役所跡地の特徴として高台の土地で景観的魅力を有することが挙げられる。
また、敷地面積が約2haであることにあわせて人口集中地区であることが、
国の補助事業である防災公園等機能強化推進事業の一時避難地としての補助対象要件を満たす。
そのため、日常的には眺望の良さを生かし市民の憩いの場として利用してもらい、
防災公園として耐震性貯水槽等の各防災機能は国の補助を得て整備する。

【将来目標】
土浦市の災害、特に洪水や液状化などの水災害の二次的な被害のリスクを軽減する施策を行うことで、
水災害リスクの高いとされている中心市街地をはじめ
土浦市全域の市民の、有事の際の安全を確保し、日常の安心を確保する。

ページのトップへ戻る