ぎゅっとステーション事業

【目的】
荒川沖駅に隣接し閉店した「さんぱる」を、
交通結節点としての役割を強化させるように特化したリノベーションを行い、
交通機関同士の乗り換えの際の利便性を高め、
またまちづくりの核となる施設を配置することで駅前のにぎわいを創出する。

【現状と背景】
荒川沖を中心とした市南部の交通の状況の調査・分析から、
自動車の流動量に関して、荒川沖は阿見町やつくば市の玄関口という地域特色をもっている。
また、荒川沖駅の鉄道利用者の駅への交通手段、駅からの交通手段をみると、
自動車が他の交通手段と比較し多いことがわかった。
これらの2つの結果から荒川沖には交通結節点としての機能があるが、
市が提供している駐輪場に屋根がなく駅までの距離も長いなど利便性は高くなく改善の必要性がある。
また、荒川沖にある公民館は、
土浦市内にある図書館の分館を持つ公民館4つのうち最も建築年数が長いことから、
建て替えや修繕の必要性が見込まれる。
また市の満足度調査から市民のニーズは図書館が最も高く、
公園も3番目に高いことがわかったが、
図書館の蔵書数はそれほど高くなく、
さらに1人当たりの都市公園の面積は日本の平均10.5㎡を大きく下回っている。

【提案】
現在空き店舗となっているさんぱるを交通結節点の役割を持った施設として活用する。
フロア計画としては屋上:駐車場、2,3F:公民館・図書館、1F:駐輪場にする。
土浦市の市民1人当たりの都市公園面積が小さいことに配慮し、緑をコンセプトとした施設にする。
整備の要点は以下のとおりである。

・現状屋上に存在する駐車場をそのまま活用、そして1Fは屋内駐輪場として整備することで、
パークアンドライドを推進し交通結節点としての機能を高める。

・荒川沖駅の鉄道利用者のうち、自宅から駅までの交通手段として
自動車を利用している人が多いこと、そして近隣の公共施設の老朽化が進んでいることから、
通勤通学者が気軽に立ち寄りやすい公共性の高い施設として公民館・図書館の駅前移転を計画し、
人が集う空間を整備する。

・駐輪場や駐車場で得られた収益で施設の経費に充てる、という方法をとる。
屋上の駐車場は周辺駐車場(第一興商駐車場3,150円、中根屋駐車場5,000円など)よりも
料金を抑えることで駅に最寄りの立地でありながら
価格が低いというメリットで集客効果があることがうかがえる。
【将来目標】
荒川沖駅が土浦市南部だけでなく阿見、稲敷、つくば市などの玄関口としての役割を強化することで、
新たな人を呼び込み駅周辺へのにぎわいを創出する



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