2-4 住環境

2-4-1 住宅地

  戦災を受けなかったために江戸からの市街地形状を維持しており、土浦駅周辺では狭い道路が多い上、老朽化した建物が密集している。そのため土浦駅、荒川沖駅前では再開発事業によって商業・業務機能の集積や土地の高度利用が図られた。
  また、90年代には市内各所で市街地開発事業が行われ、木田余や田村・沖宿では土地区画整理によって大規模な宅地が造成された。

2-4-2 公園緑地

  市域北部の筑波山麓、西部の霞ヶ浦湖畔をはじめ桜川河川敷など多くの自然環境に恵まれている。また、霞ヶ浦総合公園や亀城公園、乙戸沼公園、川口運動公園など大小54の都市公園がある。
  しかし一人当たりの都市公園面積は5.91㎡と県内の平均値を下回る上、国土交通省による目標水準20.00㎡にはるかに及ばない。自然はあるが、都市公園は少ないのが現状であり、特に近隣公園に該当するものが圧倒的に少ないと言える。

土浦市種類別公園数
図2-8:種類別公園数


2-4-3 地価

  市内で最も地価が高いのは桜町3丁目で78,000円(1㎡あたり)。近隣のつくば、県都の水戸の同条件と比べると著しく低い。また、地域別に見ていくと荒川沖駅前は52,000円、神立駅前は61,000円、新治地区は33,000円となっている。また、土浦駅から約1km離れた真鍋地区より土浦駅前地区の方が地価の下落率が高い。

2-4-4 医療

  土浦市とその周辺地域の医療施設データは図2-9の通りである。

土浦市と隣接都市の医療
図2-9:土浦市と隣接都市の医療

  病院数は人口にしたがって数が変動しているように感じられる。そこで、住民1万人当たりに与えられる病床数を計算(式2-1)し、それをその地域の医療の充実度として評価することとした。

  式2-1 充実度=病床総数(床)/総人口(万人)

  土浦市は隣接する5つの街と比較して第3位であり、規模の近いつくば市ともあまり大差がないことから、医療の充実度は比較的問題ないと考えられる。(図2-8)
  一方で、医療施設は常磐線沿線に集中しており、新治地区などの地域ではかなり少ない。このような地区に関しては整備の必要性も感じられる。

土浦市と周辺地域における医療充実度
図2-10:土浦市と周辺地域における医療充実度

2-4-5 防犯

  市が犯罪発生状況を情報提供し、防犯活動に役立てられている。自主防犯組織数は県内最多で平成21年12月現在、166町内で約5910人の市民による防犯ボランティア活動が活発に行われている。
  その成果として平成16年以降の犯罪の減少となって現れている。しかし平成20年現在、犯罪率は211.7と依然茨城県内1位(2位の神栖市195.7,県全体146.9)であり、治安対策をより行っていかなければならない。

茨城県犯罪率トップ10
図2-11:茨城県犯罪率トップ10

2-4-6 市民活動

  現在,土浦市には,174の町内会(自治会)があり,全体の9割にあたる約5万世帯が加入している。その他にも、子ども育成会、婦人会、高齢者クラブなどさまざまな地域住民による組織があり、これらにより中学校校区ごとに8つの「地区市民委員会」が設置されている。
  これは地域が主体となって実態に合った活動が行えるようにするためのものである。この中には6つの専門部会があり、防災・防犯活動(安全部)、ゴミの減量化(環境部)といったように、それぞれ活動部門に沿った実践活動を行っている。
  さらに、これを束ねる中央組織として「土浦市まちづくり市民会議」が設置されており、各市民委員会のまちづくり活動などの情報交換の場として運営されている。


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