2-2 産業

土浦市の産業構成は、農業,工業に偏った石岡市、教育・研究,サービス業に偏ったつくば市など近隣の都市に比べて偏りが少ない。(図2-4) また、それぞれの産業が地域ごとにまとまって立地していることも特徴のひとつである。

土浦市産業別人口構成比
図2-4:産業別人口構成比


2-2-1 農業

  農業産出額は96.8億円(平成18年)であり、茨城県全体に占める割合は2.4%(16位)でしかないが、霞ヶ浦湖畔のレンコン(生産量全国1位)、北西部のグラジオラスは全国有数の生産量を誇っている。 農業産出額の半分近くは野菜によるものだが、桜川沿岸の平地では稲作も盛んである。また、丘陵地では梨などの果樹や常陸秋そば、麦、大豆などが生産されている。
  しかし、耕地利用率(平成18年)が80.2%と県全体の91.5%よりも圧倒的に低く、県内ワースト4となっている。

2-2-2 水産業

  霞ヶ浦を利用した内水面漁業が行われているが規模は小さい。近年は水質や生態の変化により衰退傾向である。

2-2-3 工業

  土浦市発展の重要な役割を果たしてきた神立地区を中心に大規模工場が立地。従業員数13,152人、製造出荷額8,308億円は増加傾向だが、事業所数182社は減少を続けている(平成19年工業統計調査)。
  現在は、新東京国際空港、筑波研究学園都市に近いという立地特性や高速道路網の発達によるアクセス向上に加え、県税の優遇や市の奨励金交付によって、北西部の「テクノパーク土浦北」「東筑波新治工業団地」、東部の「おおつ野ヒルズ」への企業誘致を促進し、新たな雇用創出と立地の多様化を図っている。

2-2-4 商業

  土浦市は交通の要衝として古くから商業が発達してきた。高度経済成長以降は中心市街地に複数の百貨店が進出し賑わいを見せた。 しかし、近年、郊外にロードサイド店やショッピングセンターの出店が相次ぎ、商業施設の撤退が相次いでいる。(図2-5)

土浦市商業の推移
図2-5:商業の推移

平成19年現在、年間商品販売額5743億円、事業所数1802人、従業員数13862人のすべてにおいてつくば市を下回っており、商業のつくばシフトが進んでいる。(図2-6)

土浦市年間商品販売額の推移
図2-6:年間商品販売額の推移(左;つくば市,右;土浦市)


2-2-5 観光

旧水戸街道の中城通り周辺は江戸情緒を残す建物が集積し、歴史の小径整備事業など歴史的景観まちづくりを行い、霞ヶ浦や筑波山麓の自然と合わせて観光地化に力を入れている。 しかし、年間観光客数152万人(平成20年)のうち80万人が土浦花火競技大会によるものであり、花火大会以外での集客力が弱い。

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