社会の構成主体は人間であり,「人間の意思決定・戦略行動」はすべての社会科学の基礎である。戦略行動システムエリアでは,主体の意思決定・戦略行動についての理論をさまざまな角度から学ぶ。演習ではコンピュータなどを用いて社会経済における人間の戦略的行動を体験的に学習する。中核をなす科目としてミクロ経済学およびゲーム論の履修をとくに推奨する。
科目名 | 概要 | 標準履修年次 |
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戦略行動システム演習 | 統計分析用プログラムSPSSを利用した統計処理の基本概念と方法を演習を通して習得する。 | 2~4年 |
ゲーム論 | 社会を複数の利己的なエージェントから成るシステムと考え,複数の人の意思決定が関わる状況を分析するための数学的及び数理的基礎を学ぶ。 | 2~4年 |
意思決定論 | 効用モデル,リスク態度,トレード・オフなどの習得を通して,リスク下でののぞましい意思決定について学習する。さらに社会・経済問題における代表的な対応策である保険を通して,リスク・マネジメントの手法について学習する。 | 2~4年 |
進化ゲーム論 | 社会科学に大きな影響を与えたダーウィン進化論と学習理論を概観し,進化ゲーム論の初歩を学ぶ。人間の進化・学習(適応)が身近な社会現象を生み出すメカニズムを,具体例を通して追求する。 | 2~4年 |
経済行動論 | 人間の経済行動に心理学的な側面からアプローチし,経済行動の理念および経済行動に影響を及ぼす各要因について概観する。 | 2~4年 |
ミクロ経済学 | 完全競争市場における資源配分に関する講義を行う。 | 2~4年 |
実証ミクロ経済学 | ミクロ的な実証分析,及び,政策評価に必要となる技術習得を目標とする。 | 2~4年 |