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公共システムエリア

エリアの概要

外部性,不完全競争,公共財供給などにより経済には市場の失敗が生じ得る。また市場メカニズムは一般的には公平な所得分配をもたらさない。公共システムエリアでは,こうした市場の失敗や不平等な所得分配を矯正する公共部門の役割などを社会経済的な角度から論じ,複数の講義科目と演習を通じて総合的に学ぶ。中核をなす科目としてマクロ経済学および公共経済学の履修をとくに推奨する。

科目構成

科目名 概要 標準履修年次
公共システム演習 公共経済学分野の実証研究でよく用いられる手法を学び,社会経済的な現象を実際のデータおよびコンピュータを用いて分析する。 2~4年
国際金融論 国際金融の理解に不可欠な基本知識である国民経済計算や国際収支会計などをはじめに学習し,その上で分析の鍵となる為替市場と金融市場との関係について学習する。そして短期・長期の為替レートの決定要因,国際金融と財政・金融政策の相互作用のメカニズムについて理解を深める。 2~4年
公共経済学 環境問題・公共財の過小供給や格差・不平等の存在といった市場の機能不全に対処するには,政府による適切な介入が必要となる。どのような政策介入をすべきかを考える学問である公共経済学の主要トピックについて理論と実証の両面から学習する 2~4年
財政学 財政制度,政府支出,租税,財政赤字と政府債務,社会保障,財政政策といった「財政学」の基本テーマについて,理論と制度の両面から講義する。 2~4年
マクロ経済学 国内総生産,利子率,成長率などが一国経済の中でどのように決定されるかを考える。また,政府や中央銀行が実施する財政・金融政策がどのように経済活動に影響するかを議論する。 2~4年
ネットワーク科学 社会現象から自然現象まであらゆるところに存在する「関係性」を数理的に扱うネットワーク科学を学ぶ。講義では具体例を交えながらPythonを使った実習も行う。 2~4年
社会政策 労働政策や社会保障といった社会政策について学ぶ。特に,経済学の基本的な考え方を用いて,社会政策が必要とされる理由,効率性や公平性の観点から見たその役割,社会政策の成り立ちや諸制度について理解を深める。 2~4年