データ解析 K71  1501

1学期 木曜 12時限( 2単位)

対象:  234年生

担当教員:金澤 雄一郎  3F1213  電話0298-853-5373

E-mail  kanazawa@sk.tsukuba.ac.jp Office hour 火・木曜昼休み

教科書:Chambers他、Graphical methods for data analysis,Wadsworth, 1983ただし購入の必要はない。

授業概要・教育目標:統計学IIIの内容を踏まえて、具体的なデータをいかに解析するかを学ぶ。理論の講義を行った後、統計パッケージS-plusを用いて実際のデータを解析することにより、統計理論を生きた知識(working knowledge)として理解することを目指す。

 

授業計画:

1

データ解析とは何か

2

1組のデータの分布を整理する .導入 2.分位点プロット 3.対称性 4.一次元散布図 5.ボックスプロット 6.ヒストグラム 7.ステムアンドリーフ図 8.対称プロットと変換 9.密度トレイス

3

複数のデータセットの分布を比較する .導入 2.経験的分位点ー分位点プロット 3.単一データ表示を集める 4.ノッチトボックスプロット 5.複数の密度トレイス 6.比・差のプロット

4

二次元データセットの解析 .導入 2.数値による要約は不十分 3.データセット 4.散布図を見る 5.yがxにいかに依存するかを垂直一片内の要約と平滑化によって調べる 6.yの散らばりがxにいかに依存するかを残差の絶対値によって調べる

5

多次元データをプロットする .導入 2.一および二次元でみた様子 3.三次元を一度にプロットする 

6

多次元データをプロットする .四次元以上をプロットする 5.基本的方法の組み合わせ 6.緊急手当

7

データに関する分布の仮定を評価する .導入 2.理論的分位点ー分位点プロットとその特徴 3.直線のパターンからの乖離 4.解釈する際の注意

8

回帰モデルの開発と評価 . 導入 2. 線形モデル 3. 単純回帰 4. 予備的なプロット

 5. 線形回帰モデル

9

回帰モデルの開発と評価 . 回帰モデル当てはめの最中のプロット 7. 回帰モデル当てはめ後のプロット

10

期末レポート問題と解答例の説明

 

成績評価:期末レポートとそのレポートに基づく発表

備考:統計学I,IIの履修を前提とします。数理統計学の同時履修は必要条件ではありませんが、望ましいと考えています。木曜日の1時限目に授業を行い、2時限目には計算機室に移動して、実際にデータを解析するトレーニングをします。

予習:講義ノートは前もって配布します。上記の授業の進度にあわせて、講義ノートの対象となる箇所をあらかじめ読み理解に努めてください。疑問点があればクラスで質問をし、疑問を解決する必要があります。

復習:第一週から第七週の授業は、第八・九・十週の内容に対する準備です。また授業の難度や作業の分量をこれに比例して増えてゆきます。このような授業の性格を予め理解したうえで、復習をすすめてください。

 

一覧に戻る