計画概要 ■所在地 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番 東京都目黒区三田1丁目13番 ■開発の概要 敷地面積 約83,000m2 建築面積 約32,000m2 延床面積 約477,000m2 階数・高さ 地下5階、地上40階他 最高高さ約167m 住宅戸数 1,030戸 駐車場 約1,900台 その他 地域冷房施設、中水道設備、 ごみ空気輸送設備、 動く歩道(約400m) ■事業主 サッポロビール株式会社 住宅・都市整備公団 ■設計管理 (株)久米設計 ■施行 A工区 大成建設(株)ほか8社 B工区 鹿島ほか8社 ■施設 オフィス 娯楽施設 → 「複合機能都市」 ホテル恵比寿駅から総延長約400mにわたって続く「動く歩道」でつながれ、外から訪ねた人の行動パターンを意識し、駅側手前には商業施設、1番奥の静かな場所にホテル・住宅を設置している。 各建物はヨーロッパの街を意識したデザインで統一されており、地下構造を共有している。各建物間で地下道の往来が可能で、巨大な空調設備、排水設備が埋め込まれている。こうした地下化の採用により、地上には面積比60%を超えるオープンスペースが確保されている。
開発コンセプト
サッポロビールの企業スローガンである「味わいライフの追求」が、<豊かな空間>と<豊かな時間>を多くの人々と共有したいという願いとなって、創造・交歓・感動を併せ持った新しい街作りを目指す。
このコンセプトは、入場料の要らないテーマパークという言葉に凝縮されている。
年間来場者数 1500万人(ディズニーランドよりもやや少ない) 平日 3万人 土日 5万人これらの来場者は買い物などの特定の目的を持ってくる人より散歩がてらに訪れる人のほうが多い。
開発の経緯
日本経済が高度成長を迎える数年前から、ビールの需要が大きく伸びた。現在YGPがある恵比寿工場では需要を賄うため、毎年のように施設・設備の増設工事を行った。しかし、都市の環境問題もあり、恵比寿工場のような都心にある工場では1980年代頃からさまざまな規制が設けられ、自由な増設工事が不可能となった。そのことが契機となり、工場の移転問題が討議された。この計画が具体性を帯びたのは、1982年、東京都・目黒区・渋谷区が工場を各とした周辺地域の再開発計画について、サッポロビールの意向を聞きたい、との申し入れがきっかけであった。2年後東京都は特定住宅市街地総合整備促進事業における「恵比寿地区整備計画基礎報告書」を作成した。サッポロビールもこれらの開発構想受け、1985年に工場閉鎖を決定し、恵比寿工場の再開発を進めた。
特定住宅市街地総合整備促進事業
工場や倉庫の跡地等、大規模敷地を含む一定のまとまり(25ha以上)をもった都市市街地において、都市機能の更新、住環境の改善および良好な住宅の供給を推進するため、建設省が昭和54年度から制度化したもの。地方公共団体は住宅等の建設を促進し、道路・公園等の公共施設を総合的に整備することができる。
YGPのメリットデメッリト
メリット 24時間機能する 大規模な土地で白紙の状態から計画できたため、機能的にも空間的にも理想が追求できた。 既成市街地では達成が難しい課題を実現できた。 デメリット 景観、日照などについて、地域の様子を好ましくない方向に激 変させる。 工事の騒音 開発の余地がない 高層化による住民のプライバシー問題 YGPをホテル・住宅エリアと商業地区に分断している道路は交通量が多いため、 歩行者の横断に支障がでる。
計画概要 ■所在地 東京都江東区東陽町6-3-1〜3 ■開発の概要 敷地面積 約33000m2 延床面積 駐車場 約700台 駐輪場 約900台 ■土地用途区分 商業地域(500%)、準工業地域(400%)、 準工業地域(300%) 平成4年8月:オフィス棟供用開始 平成4年9月:ホテル棟・商業棟・モール供用開始 ■施設 ホテル ショッピング・モール オフィス開発のいきさつ
複合施設に決定した要因
オフィス: | 大手町から10分という都心から近い場所にあり、オフィス需要が非常に高くなるといわれた時期なので市場性が十分あると判断 |
商業 : | 江東区ですでに40万人の人工を抱えるので需要はあると判断。また、目立った商業施設が錦糸町だけだったのも要因の1つ |
ホテル : | 上記のオフィス・商業と複合することで採算がとれると判断。また周辺に大きな宴会施設がなかったため地元からの要望もあった。 |
高級感と庶民性がうまく調和した施設 東京イースト21
東京イースト21は地域密着型の施設となっている。そのため駐車場よりも駐輪場を多くとっている。実際に休日や夕方などは自転車が溢れている状態である。東京の都心に近いこともあり商圏は江戸川区、墨田区などにまたがり、浦安や市川の方からも来る人がいる。しかし、車よりも公共交通機関を利用したほうがアクセスに便利である。
現在東京イースト21としての施設の開発予定はないが、競合するS.Cが周辺に立地、叉は立地予定なので競争が激しくなっている。
施設へのアクセス
恵比須ガーデンプレイスへのアクセスは、主にJR恵比須駅からの徒歩によるものである.JR恵比須駅からは比較的遠い位置のあるが,動く歩道を配置することで来場しやすくしている。
ららぽーとへのアクセスは、南船橋駅からの徒歩,自動車での来場である.徒歩では,南船橋駅から歩行者・自転車専用の高架道を利用してららぽーと入口に直接入ることができる.自動車については,大通りに面しているので来ることも容易で、しかも駐車台数が7000台と十分な量が用意してある。また、近隣3駅からの無料送迎バスも運行されている。
東京イースト21へのアクセスは、駅からの徒歩,自転車である.駅から近いため、電車できても徒歩ですぐ寄ることができるようになっている。また,立地性から自転車での来場も多く,歩道に面して駐輪場が設けられている.
高萩スーパーモールへのアクセスは、自動車中心となる.そのため駐車場が広く用意されている。
店舗間のアクセス
恵比須ガーデンプレイスは,オープンスペースを中央に置き、その周囲に建物を配置している.このことにより,オープンスペースを中心とした人の流れを作り出し,店舗間の行き来を促進している。また,地下道路によって繋がれていることで各施設のアクセスをより容易にしている.
ららぽーとは,すべてのショッピング施設が屋内に配置されているので、雨が降っても濡れる心配なく買い物を楽しむことができる。
東京イースト21は,敷地面積が狭いので徒歩でも苦にならない。また、恵比須ガーデンプレイスと同様に中央にオープンスペースを配置している。
高萩スーパーモールは,駐車場を中心として店舗が平面に配置されているので,駐車した車から各店舗への行き来がしやすくなっている.
ここでつくば中心地区へのアクセス、店舗間のアクセスについて見てみる。
まず私達はセンター地区の人々の流れを把握するために、アンケート調査を行った。場所は石丸電気周辺、日時は土曜の1時半から3時半にかけてである。質問の内容は、
1 どこから来たか 2 どのような交通手段を用いたか 3 電気街に来る前にどこか寄ったか 4 これからどこかへ寄る予定があるかである。
集計結果は以下のようになった。
まずはじめに、「どこから来たか」という質問に対してはのようになった。ここからは、つくば市内がやはり多いが、注目すべき点は水海道や結城、野田、水戸といった比較的遠い場所からも人が来ているということである。つまりセンター地区としてかなり広範囲を商圏にできることを示している。水戸はつくばから約50kmあり、そこまでは商圏になり得ることを示している。
次に交通手段であるが、回答結果は以下のようになった。 車 39 自転車 1やはり車が大部分を占めている。買った品物を持ってかえることを考えると、車の方が便利なので車で来る人が多いと思われる。
電気街にくる前によった場所 これからいく予定がある場所 直接 30 なし 28 会社 10 センター 4 食事 6 食事 4 センター 4 スーパー 2 Kユsデンキ 2電気街にくる前によった場所としては「ない」ム直接来たーという解答が多く、電気街のあとにいく場所としても「ない」が1番多かった。
このように、現在つくば中心地区へのアクセスは,大部分が自動車を利用し,そのため各店舗ごとに駐車場を完備しており,それぞれが利用する施設に車を停めるようになっている.店舗間のアクセスは,各店舗が飛び石状に分散しているため,その間のアクセスは自動車に頼ることとなる.また電気街付近については住居専用地域だったため,区画整理の際に道路幅が狭く計画されており,週末にもなると渋滞が起こり,歩行者が安心して歩けないという問題もある.
ここで注目したいのが,ペデストリアンである.これはセンターと電気街をつないでいて,歩行者,自転車が安心して利用できる唯一の道である.しかし,この道は細く,木が生い茂っているため暗く,またセンターより南側は消費者を引き付ける施設がほとんどないことから利用者が少ない。実際この道はつくば中心地区へのアクセスとしても,店舗間のアクセスとしてもあまり機能していないのが現状である.
・ 電気街の利用者による迷惑駐車 ・ 週末に急増する交通量によってひきおこされる渋滞、騒音 ・ 交通量増加による事故の不安(特に小さな子供をもつ母親に多い)以上、この3点に集約される。もともと電気街地域は住宅地として整備されたために、それほどの交通量を想定していなかった。したがって、現状のような狭い道路での対応を余儀なくされている。