この児童館は、宿泊施設をはじめとして、食堂・図書館・プレイホール・ 屋根付き広場・アスレチック施設・多くの研修室が備えてある多目的複合施設である。 ドーム型のプレイホールでは、天文観察や映写会などが開かれ、屋根付き広場「ビックシェル」では 全天候型スペースとして多目的な活用がなされている。「こども自然王国」での主な活動は、 カヌー教室・スキー・サイクリング教室・伝統工芸体験教室・天体観測・バーべキューなどがあげられる。
・プレイホール
・ビッグシェル
近年の社会状況から、子供が安全に遊ぶことのできる遊び場は少なくなっている。実際に調査をしてみても、公園で子供が遊ぶ姿はあまり見られなかったが、児童館では多くの子供が遊んでいた。また、児童館に隣接している公園では子供が遊んでおり、近くに見てくれる人がいることが遊び場として不可欠な条件となっている。そのような中で、児童館では館長以下職員が常在しており、子供を遊びに行かせる親としても、児童館は安心して送りだすことのできる遊び場であるといえる。
○提案
1.児童館のない地域における小学校の体育館開放
2.広い学区における公民館開放
3.移動児童館
4.既存の児童館での社会変化への対応
学区に市営児童館のない作岡では、提言1〜3を用い、安全で子供たちがのびのびと遊べる場所を提供したい。児童館のある二の宮地区では、提言4を用い、社会変化に対応した遊具の設置、児童館の土日開放などを求めるべきであると考える。
児童館のように魅力ある遊び場は、あった方が良いといえるだろう。そしてまた「人の集まれる場所」の提供はより多くの箇所に広げるべきである。
次世代を担う子供達の健全な発育を願って、より良い遊び環境を追求していくことが必要である。現在、教育界で「心の教育」が叫ばれているが、それも遊び場を通した様々な経験があってこそであろう。我々は子供の遊び場について、もっと目を向けていかねばならない。