今後の展望


周知活動前後における駐輪場調査とアンケート結果の比較から、ビラ、誘導テープ、誘導看板、Twitterによる空いている駐輪場の周知活動により、二週間という短期間の周知活動であったが、空いている駐輪場の利用率が向上した。
中でも、誘導テープを見たと回答した人は回答者169人中113人と最も多い上に、推奨する駐輪場を利用するようになった人の約90%(19人中17人)が、誘導テープをきっかけに空いている駐輪場を利用するようになったと回答している。
したがって、誘導テープは、確実な効果を発揮すると言え、コストも安価であるため、より効果的なデザインや配置に発展させた上で、今後も継続させていくべきだろう。
また、誘導テープを延長させた取り組みとして、駐輪禁止区域強調テープを設置したが、結果として、駐輪禁止場所における違反駐輪平均台数はドラスティックに減少しており、違反駐輪防止に有効であると言える。
したがって、特に、点字ブロック上や動線上、緊急車両進路上への違法駐輪が見られる場所にも設置していくべきだと考える。(下図)

 

一方、Twitter やビラ、誘導看板に関しては、あまり効果が見られなかったが、Twitterは、多くの学生が利用していると考えられるので、発信する情報を改善することで有効な手段になるのではないかと考える。
今回は、主に駐輪場の混雑状況に関する情報を発信していたが、追加的に、空いている(混雑する)駐輪場に停めるメリット(デメリット)などの当事者意識を生みやすい情報を発信することで、空いている駐輪場を利用する人がより増えると考えられる。

空いている駐輪場の利用者が増加する即ち利用する駐輪場が多様化することで、通学と授業間の動線が多様化、分散するという仮定に関しては、多少、動線がペデからループに移り、学内における授業間の動線分散がなされたという結果は得られたものの、全体として明確な動線の分散がなされたという結果は得られなかった。
空いている駐輪場への誘導のみに注力し、動線は利用する駐輪場の多様化に伴い、自然に分散されるだろうという具体的な見通しを持たない仮定は短絡的であったと言える。
したがって、空いている駐輪場の周知活動のみならず、アンケートの集計結果から集中する動線の代替となりうる通過量の少ない動線を把握した上で、空いている駐輪場とそれに対応する推奨ルートをセットとした周知活動を行うことで網羅的な混雑の緩和が実現できるだろう。