4.調査
<調査の流れ>

 調査の流れを図4-1に示した。































図4-1.調査の流れ

 調査をするに当たり、「人を呼ぶことのできるイベントを開催するには」を考えなければならない。その要素がいくつかあるので、挙げることにする。

・開催場所
・ターゲット
・イベントの内容
・出店する候補店

 こういったものが人を呼ぶことのできるイベントを開催するため要素として考えられるだろう。私たちはこれらの問題に対して、以下のような順序のもとで解決につなげたい。
 まずはイベントを開催場所する場所を決めたい。場所を決めることで、その場所に誰が来ることが可能なのかという「ターゲットを決める」前段階の作業だと考えたためである。今回私たちは、つくばセンター広場にした。つくば駅が隣接していること、つくばの中心地であること、周辺に商業施設が多数あること、などの理由からつくばセンター広場にした。
 次にターゲットを決めたい。なぜならターゲットを決めることは仮説決め、つまりイベント内容決めの軸となるからだ。ターゲットを決めるためには現在つくばセンター広場には、どういった人が滞在しているのかを知る必要がある。私たちはその人たちにイベントに来て欲しいと考えているためである。ただ、私たちの提案は現在つくばセンター広場に滞在している人を呼ぶだけの提案には終わらない。センター広場により人が来て欲しいからだ。そこで、私たちが注目したのは周辺施設で買い物をしている客だ。このグループはつくばセンター広場に来ることは出来る。しかし、なぜ来ないのか。このグループが求めている要素を私たちの提案に踏まえることで、センター広場により人が滞在する。
 これから私達は平日の仮説「主婦向けのイベントを開けば賑わう」・休日の仮説「子供向けのイベント開けば賑わう」をたてた。
 そして次にイベント内容を決める。内容が魅力的でなければ、イベントに人を呼ぶことはできない。私たちはつくば市で実際に行われている、自分たちがターゲットと決めたイベント(平日:オーガニックファーマーズ・つくいち、休日:つくばフェスティバル)に行くことにした。この調査(アンケート調査)を行うことで、実際につくばセンター広場で開催されているイベント来場者がどういったイベント内容に興味を示しているのか、注目しているのかが分かる。これを参考にしてイベント内容を決めたい。ただ、実際に行われているイベントでの注目したイベントを聞くだけでは、既存のイベントからステップアップすることができない。私たちオリジナルのイベントを自分たちの中で出し合い、イベント視察の際のアンケート調査項目に加えることにした。こうして、新たなイベントの需要を計ることにもつながる。
 最後に、出店する候補店を決めることだ。店がなければ私たちの提案は始まらない。ここではターゲットが求めてくれるニーズに合った店が出店してくれるのか、不可能であるのなら何を考慮に入れなければならないのかを反映させなければならない。そして客のニーズに合った店を出店できるように環境を整えたい。こうすることで、人を呼ぶことのできるイベントを開催することができるのだろう。


<アンケート調査について>

各ターゲット層がどんなイベントに関心があるのかをアンケート調査3種類を用いて調べた。

アンケート調査1
調査目的: 休日のイベント特性
場所:   センター地区つくばフェスティバル会場
調査日:  5月12日
調査対象: つくばフェスティバル来場者
調査人数: 113人 
調査内容  つくばフェスティバルについて、市場について、個人属性について

 
 

















図4-2.つくばフェスティバルで行ったアンケート調査の風景

アンケート調査2
調査目的: 生鮮市場を求める基準
場所:   竹園地区
調査日:  5月25日
調査対象: カスミ竹園店に訪れるお客
調査人数: 20人 
調査内容  生鮮食品市場について、個人属性について

 
 

















図4-3.竹園地区で行ったアンケート調査の風景


アンケート調査3
調査目的: 生鮮食品市場の需要
場所:   センター地区
調査日:  5月25日
調査対象: センター地区来街者
調査人数: 48人 
調査内容  つくばフェスティバルについて、市場について、個人属性について





<ヒアリング調査について>

 イベントの実現可能性を探るために、私たちは有機野菜関係者、飲食店、パフォーマー、工作教室を対象にヒアリング調査を行った。

有機野菜関係者
調査対象:  地域イベント参加者(つくばフェスティバル・つくいち・オーガニックファーマーズ)
調査店舗:  18店舗 
調査内容   イベント参加動機、地域イベント参加意欲、出店可能性について
店舗選択基準:つくばフェスティバル(JA谷田部)、つくいち(全店舗)、オーガニックファーマーズ(全店舗)

飲食店
調査対象:  地域イベント参加者(つくばフェスティバル・つくいち・食の王座決定戦)
調査店舗:  24店舗 
調査内容   イベント参加動機、地域イベント参加意欲、出店可能性について
店舗選択基準:つくばフェスティバル(エリア別)、つくいち(全店舗)、食の王座(上位店舗)

 
 




















図4-4.食王座での調査風景



22:48 2012/07/10
 
 
















図4-5.つくばフェスティバルで行ったヒアリング調査の風景


パフォーマー
調査対象:  地域イベント参加団体(学内パフォーマンス団体・学外パフォーマンス団体)
調査店舗:  13団体 
調査内容   地域イベント参加意欲、出展可能性について
店舗選択基準:アクロバティックまた大音量で目立つ団体

工作教室
調査対象:  学内サークル参加団体
調査店舗:  3団体 
調査内容   地域イベント参加意欲、出展可能性について
店舗選択基準:子供向けの工作・実験教室の経験あり