2.目的・調査の流れ
本実習では、つくば市の屋外に新たに、ドライミスト・打ち水を利用した可能な限り「エコ」な涼空間を創出、提案することを最終目的とした。 ここで言う「エコ」なシステムとは、すでに用いられている涼を生み出す既存のシステムの効率を上げ、消費電力を抑えるとともに排熱による温度上昇も抑制するシステムである。 今回我々が新たな涼空間をつくばに導入するに当たって大きく4つの課題があげられた。 1つ目として、そもそもドライミストや打ち水とはどういったものであるのか。次に、実際につくばは涼空間が必要なほど物理的に暑いのか。 そして、ドライミストや打ち水をつくば市で設置する場合、具体的にどこに設置すべきなのか。最後に導入の実現可能性はあるのかといった点である。 本実習では、以下の点を明らかにすることで、つくば市内に「エコ」な涼空間を実現するための可能性を示す。そこで、まず文献により先行事例を調べた。 その後具体的な設置場所を決定するために現地調査として温度調査とアンケート調査を実施し、最後に実現可能かどうかコスト計算と、空間設計を行った。 |