1.背景
3月11日に大震災が発生し、同時に福島県にある原子力発電所も大きな被害を受けた。
それに伴い今夏の電力需要と供給はぎりぎりであるという推測がされている(表1)。
さらに、気象庁は今夏の暑さを「昨年と同程度」と予測しており、エアコンの需要は去年と同じであることが予想され、
今年の夏は電力不足もしくは電力を削減しなければいけない状況である。
そこで少ない電気使用量でも涼しく夏を過ごすことのできる「省エネな暑さ対策」が必要である。震災や電力不足で厳しい夏を過ごさなければない中、新たな暑さ対策を行うことで精神的にも緩和され、楽しく夏を過ごすことが可能だと考えられる。
つくば市に新たに涼空間を提案する過程で様々な手段が考えられる。その中でも電力に代わるものとして水・雨水に注目した。特に「ドライミスト」と「打ち水」という手段が、大阪府や新潟市など、各地で使用されていることを知り、ドライミストと打ち水利用をつくば市にも適用の可能性があると期待できた。
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