4.市民啓発活動


4-1.協力要請

 送迎用一般駐車場の利用実態とヒアリング調査を照らし合わせた結果、サステナビリティ班は 各機関による駐車場利用促進のための市民へのPR活動が不十分であることを認識し、協力の要請を行った。

4-1-1.つくば市役所


 つくば市役所で行うPR活動として、
  1. 駐車場前に看板を設置
  2. 人通りの多い場所へのポスター掲出
  3. 周知のための共同PR活動
の3つを要請した。

4-1-2.首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)

 キス・アンド・ライドにより送迎される市民のほとんどがTX利用者であることから、TX利用者に ターゲットを絞り、駅構内にポスター掲出を要請した。

4-1-3.つくば中央警察署

 第3章で触れたとおり、路上駐停車に対する取締り強化が駐車場利用促進に効果があると見たが、警 察署の取締り強化の前に周知を徹底したいとの声を受け、はじめに駐車場周知のための共同PR活動を要請した。

4-2.活動内容

4-2-1.ポスター

 われわれはキス・アンド・ライドを行っているTX利用者をターゲットとして送迎用一般駐車場の周知 のために市役所とTXに自作ポスターの掲出を依頼した。市役所、TXともに快諾していただき、市役所はTXつくば駅の南北自由 地下通路(つくば駅地下のスターバックスコーヒーの向かい)の掲示板(図4-1)に、TXは改札前(図4-2)など計3箇所にい ずれも6月10日(木)にTX利用者の目に付きやすい効果的な場所に掲出することができた。
 
図4-1:つくば市の協力によりつくば駅南北自由通路に掲出されたポスター 図4-2:TXの協力によりつくば駅改札前に掲出されたポスター

4-2-2.看板

 運転者へ送迎用一般駐車場の周知を図るために、駐車場付近への看板設置を市役所に依頼 した。景観問題や道路管理者の問題など多くの問題があり看板設置は難しかったが、最終的に送迎用一般駐車場入り口1箇所、 区間Bの路肩6箇所の計7箇所に6月11日(金)より設置していただいた。
 看板は20分以内であれば無料であることの周知を狙い、市役所が作成したものである(図4-3)。
図4-3:つくば市の協力により設置された看板

4-2-3.共同PR活動

 サステナビリティ班の要請により、6月11日(金)18時30分から1時間、筑波 大学よりサステナビリティ班員6名と担当教員1名、つくば市役所より職員6名、つくば中央警察署より警察官10数名の計25名 あまりで送迎用一般駐車場の利用促進を図る共同PR活動を行った。
 路上駐停車中の車両に直接、つくば中央警察署交通課入江課長が自作したビラ(図4-6)計200部を渡し、駐停車場所が駐車 禁止であることや、始めの20分を無料で利用できる送迎用一般駐車場がオープンしたことを呼びかけた。
図4-6:共同PR活動時に頒布したビラ
図4-4:警察官から指示を受ける班員 図4-5:路上駐停車車両に対しPR活動を行う班員

4-3.活動の効果

 図4-7は共同PR活動を行った時間帯前後(6月11日(金)18時19分〜19時47分) における送迎用一般駐車場の利用台数を折れ線グラフで表したものである。共同PR活動中の18時30分〜19時30分にとくに多く の利用が見られたことがわかる。活動中の1時間にのべ94台もの利用が認められ、最大時には27台もの車両がひしめいた。こ れは5月28日(金)夕方に行われた事後調査による駐車場利用台数を大きく塗り替えるものであり、われわれの行った市民啓 発活動が効果的であるということが証明された。
図4-7:送迎用一般駐車場利用台数 - 6月11日(金)18時19分〜19時47分
 これに対し、最終発表では「警察官がうろついて駐車場を利用するように声 をかけているんだから駐車場利用者が共同PR活動中に増えるのは当たり前」との声が上がったが、平常時として6月18日(金) の同時間帯に調査を行ったところ、18時30分〜19時30分の1時間に、のべ73台が認められ、最大時には19台の車両がひしめいた。 図4-8はこのときの送迎用一般駐車場の利用台数を示したグラフである。濃い実線が平常時の利用台数を、薄い実線が共同PR活 動時の利用台数をそれぞれ示しており、さすがに共同PR活動時には及ばないものの、一定の利用が見られることがわかる。18 時30分以前に目を向ければ、共同PR活動日よりも多くの利用があったこともわかるだろう。このように、われわれの活動によ って市民に広く送迎用一般駐車場の存在を知らしめることができたことが理解できるかと思う。
図4-8:共同PR活動時と平常時の送迎用一般駐車場利用台数の比較

4-4.新聞への掲載

 サステナビリティ班の共同PR活動に至るまでの一連の活動に対し、新聞記者2名(茨城 新聞、常陽新聞)が6月8日(火)に取材に来られ、その後、6月11日(金)に行われた共同PR活動の現場にも駆けつけた。茨 城新聞では翌12日(土)(図4-9)、常陽新聞では13日(日)(図4-10)の紙面にわれわれの活動内容を記事として載せてい ただき、メディアを通した市民への効果的な啓発活動にも成功した。
 茨城新聞の記事には、市内の女性が「駐車場があることを知らなかったが、今後は利用したい」と話していること、常陽新 聞の記事には、われわれが実習の一環として送迎用一般駐車場の利用促進を呼びかけていることなどが書かれている。
図4-9:2010年6月12日付 茨城新聞 図4-10:2010年6月13日付 常陽新聞



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