8.今後の展望

今回の実習では家電製品や太陽光発電などエネルギー起源の二酸化炭素排出について調査した。しかし、二酸化炭素はそれ以外の場所からも出ている。植物・生物由来のものなどエネルギー起源でない二酸化炭素については、国もつくば市もあまり調べられていない。二酸化炭素よりも温室効果があるメタン等の排出や森林からの酸素などはこれから考えなければいけない点ではないだろうか。

 

参考:古いエアコンを省エネ型に買い換えよう

家庭で消費される電力の中でも、エアコンによって使用される割合は比較的大きい。エアコンは年々省エネ効率が上がってきている。ここでは、アンケートの結果を元にエアコンの買い換えによるCO2削減量を推定する。

今回の推計に関する取り決めは

      エアコンの耐用年数を15年とし、それ以上を買い換え対象と仮定する。

    経年15年以上のエアコンの性能は、一律に13年前のエアコンの性能と同等とする。図5

    データは日本冷凍空調工業会が示す「壁掛け型冷房能力2.8kW省エネルギー型の代表機種」の物とする。

    家庭における対象エアコン台数は、今回のアンケートにおいて確認された台数のみを考慮した割合を使用。

    台数が複数台だが、年数が一台分しか記入されていないものは、集計台数は所有エアコン数の半数(0.5は切り上げ)として計算する。

集計の結果、経年15年以上のエアコンは33台であった。この割合をつくば市に当てはめてこれにエアコンの省エネ分と合わせて計算することで、おおよそ5000tCO2削減が見込めるという結果が得られた。これはつくば市の目標削減量の0.6%に値する。

図5. エアコンの消費電力量の推移