7.提案の考察


調査から浮かび上がった利点や問題点から、以下の3つのことを具体的に提案する。
@歩道のプチスロープ導入
Aコスト比較による街路樹整備の考察
B街路樹マップの作成による景観の魅力アピール

@歩道のプチスロープの導入について
 検証により歩車道間の段差においてスロープを設置することで、通行時の衝撃が緩和されることが明らかとなった。
また、スロープの設置によって自転車利用者はスロープのあるほうを選択することが明らかになった。
以上によりプチスロープの導入の意義は十分にあると言える。
 今回は試験的に1箇所のみの実験だったが、今後学内外の歩道環境をより快適にするために、
設置場所の拡大やその設置場所について考察を深めていく必要がある。
 また、気になる箇所全ての段差を切り欠いて歩道の全面をスロープにするには、コストが大きく、実行の現実性が薄い。
そこで、今回の実験では、設置型スロープを歩道の一部分に置くという方法をとった。
将来的には予算の折り合いによって少しずつ切り欠きのスロープ方法が、現実的であると考える。
 その他にも、今後このスロープの性能や効果をさらに向上させるためにも、通過する自転車の速さを実際に測定、
また衝撃を数値化するなどのさらに踏み込んだ調査が必要になってくると思われる。

Aコスト比較による街路樹整備の考察について
 算出を行った結果、186年で現行システムでの維持費が植替え工事費の累積を上回ることがわかった。
そして、工事実現は相当困難であることも同時に明確になった。
今まで明確にされていなっかった植替え工事費用の概算が、大まかではあるが算出されたことは意義があったといえる。
 また、今回は対象をユリノキ通りだけに絞ったが、大学ループ全体で植え替えをするとすれば、さらに実現は難しくなる。
一度に実行するのではなく、徐々に防根シートを使用していくことが望ましい。

 今後の展望として金銭面からのアプローチではなく、街路樹マップでの情報提供など、心理面からアプローチし、
人々の歩行満足度を向上させることが効率的な解決策であると考えられる。
また、結果から学生に1万円程度の徴収を行えば植替え工事を行うことができる(ユリノキ通りのみ)。
しかし、実行には学生の街路樹への知識・興味がまだ薄いことがあり、
やはり認知度の向上がこれから欠かせない要素であると言える。

B街路樹マップ作成による景観の魅力アピールについて
 独自に作成した街路樹マップを元にジョギングを行い、つくば市の街路樹の魅力をアピールするような場を試験的に設けた。
そしてアンケートの結果よりその意義は証明されたのではないかと思う。
 今後は今回の提案をいかに拡大するかに焦点を当てた考察が必要になる。
具体的に我々が考えているところとしては、今回筑波大生対象で行った今回の街路樹ジョギングを一般の市民対象に拡大し、
その魅力を広くアピールしていくことができれば良いと思う。
また今回作成したマップを学内で掲示、配布するなどして広く普及させていくことも可能であると思われる。