6−1−2 歩道のプチスロープの導入〜実験2〜
実験2 利用者はスロープを選択するのか
●目的:スロープを置いた時と置かない時の交通量(スロープ上を通った量)を調べることによって、
その比較から自転車の進路選択と快適性の関係の考察を行う。
●調査日時:5月28日、6月4日
●時間帯: 8:15〜8:50、11:30〜12:00
●場所:天久保3丁目ミニストップ付近
(選定した理由は、学生の交通量が多く、比較的大きな段差が見られたため)。
●手法:方法道路を"車道A 歩道B 歩道C "に分類する。
歩道Bの一部に自分たちで作った"スロープ"を置き、自転車交通量の変化を見る。
■実験結果からの考察
□表3から交通量は、朝の通学時間にピークを迎えることがわかる。
スロープを置いたことで、朝に歩道Bを通る人の割合は14%増加した。
ここから、スロープを置いたことによって自転車が好んで歩道Bを通行したと言える。
一方、昼は歩道Bを通る人の割合が7%減った。
これはスロープの問題というよりも,スロープを通学進行方向に置いたため、
家に帰る人が大半を占めるお昼の自転車通行者の多くがスロープに気がつかなかったからではないだろうか。
(後述のアンケート結果に記載)
□また、スロープを置いた日の朝は歩道Bを通った中でも91%の人がスロープを通っており、
お昼は歩道Bを通る人のうちスロープを通った人が50%程度にとどまる。
このことから、上り時はスロープに気がつくが、帰宅時のスロープを下りるときには気づいてないことがわかる。
また、朝昼を通じて歩行者は最大でも6%にも満たず、事前の予想よりも少ないことがわかった。
■通行者のアンケート分析
5月28日のお昼に自転車通行者の中から無作為に数人選んでアンケートをとった。
内容は以下のとおりである。
このアンケートからスロープを降りるとき通らなかった人の多くが気づかなかったと述べていた。
そう答えた人の多くはこれからスロープがあるならば利用したいという意見であった。
また、スロープ設置の問題点として自転車がスピードを落とさずに交差点を通行し、
歩行者や自動車から見て危険が増すという問題が考えられていた。
しかし、実際の実験では、スロープ設置前後に自転車の速度に明らかな変化は見られなかった。