対策案・今後の展望

                                                         これらのことを踏まえ、これからつくば市、春日4丁目のごみ問題を解決するにあたって重要なことは、心理的方略に加えて、その後に構造的方略をプラスしていくことである。 心理的方略のみに頼った対策案を立てた場合、意識の改善に対して環境が整わず、その結果として長期的な協力行動が得られない。つまり、短期的には協力行動が得られるかも知れないが、時間をかけるにつれてその意識は薄まり、またもとに戻ってしまう可能性が高いのである。 逆に構造的方略のみに頼った対策案を立てた場合では、構造的方略がひとり歩きしてしまう可能性が高い。先の例のようにごみ集積所をただ改善したとしても、住民の意識が改善されない限り問題解決には至らないのである。 そこで、まず心理的方略によって、住民の意識を改善させる。そこに、構造的方略によって環境を整える。それでは具体的にどのような心理的・構造的方略があるのだろうか。
現在つくば市では前述したように、心理的方略に関する取り組みに対しては受動的である。なおかつ、構造的方略はほとんど行っていない。まずはこの形態を変えていくことが必要である。つくば市がごみ問題に対して心理的に作用するポスターやチラシ、カレンダーなどを積極的に配布していくことは、今回の調査から効果的であると考える。特に学生街においては、私たちが作成したチラシやポスターの様にユーモアのあるもの、親近感のわくものの方が効果的であるかも知れない。 それに加えて、行政と大家が連携をして構造的方略を行っていくことにより、より協力行動が得られると考えられる。例えば燃えるごみ以外のごみ袋を作ったり、或いはビン・カン・ペットボトルに分類したごみ箱を設置したりすれば、分別に対してより取り組みやすくなるのではないだろうか。時には掃除当番を回したり、罰金制度を必要とするかも知れない。だが、心理的方略によって道徳意識等が改善していれば、それらは苦にならないのではないだろうか。これからも私たちは、自分一人くらいは大丈夫という意識を変え、それを広めるためにどのようなことができるのか、小さなことからでも良いので考えていきたい。