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問題提起
| 今回のヒアリング調査から、つくば市はごみの分別や回収に対して構造的方略が少なく、意識が低いということが分かった。例えばごみ回収業者に対して、回収時の抑制を促さず、分別されていないごみに対しても回収を許可している。更にこれらのごみ問題について、市は要請があって初めて動き出すという極めて受動的な姿勢がうかがえる。 また、春日4丁目の住民はごみの分別の方法、ごみ出しの曜日を知らないという人や、曜日や時間を守らない人が多く見られた。これらは「自分一人くらいは大丈夫」という意識と、誰がルールを守っていないのかが分からないという匿名性が大きい為だと考えられる。 しかしながら、これらは一概に住民の意識が低いためとは言いがたい。大家や不動産によって入居時にカレンダーを配る所と配らない所があったり、ごみ集積所が住民にとって使いづらい状況であるにもかかわらず、放置していたりと環境が意識に作用していることもあるのである。 だが、先の例で示したように、環境だけを変えただけでは行動は変化しにくい。それならば、心理的方略をもっと積極的に行えば行動が変化するのではないかと仮説を立て、以下の流れとともに検定を行った。 |