1.1 実習の背景・目的
私たちは、最近の能登半島地震などにおいて大震災に対する関心が高まり、もはや他人事ではないと感じた。もし大地震が起きたときに自分たちがどのように動けばよいか、また何が必要になってくるのかを考えたときに、その答えがとっさに出てこないことに危機意識を痛烈に覚えた。そこで、過去の大震災時の住民の行動を調査した結果、阪神・淡路大震災や能登半島地震において普段からの地域コミュニティが救助活動などの協力行動につながるということが明らかになった。このような事前調査から、防災における地域コミュニティの重要性を認識した。
以上の観点から、私たちは筑波大学の学生街を対象に、防災力の向上のため近所づきあい、防災意識の現状を明らかにし、学生街にあったコミュニティ形成の方法を提案することを目的として実習を進めていきたいと考えた。
1.2 作業のフレーム
図1 フローチャート