1.背景・問題提起筑波大学は、南北に長い敷地を有しており、 授業間などのキャンパス内移動の際には多くの人が交通手段として自転車を利用している。 さらにその多くがペデストリアンを通行している。 キャンパス内のペデストリアンは「筑波大学の施設・環境計画」によると"広場の連続であり、 環境そのものを楽しむもの"を意図して建設された。 しかし、現実問題として広場としての機能を果たすどころか、 自転車で溢れているため移動をスムーズに行うことすらできないこともあり、 しばしば渋滞も起きている。渋滞時には自転車に乗って移動することは困難で、 自転車を押して進まざるを得ないこともある。 このペデストリアンの混雑問題は、今に始まったものではなく、 以前から問題とされてきている。原因としては、筑波大学の学生数の大幅な増加が挙げられる。 1981年に8,400人であった学生数は、2001年には13,800人と約1.6倍に増えている。 これにより、筑波大学開学時の需要と現在の需要にずれが生じている。 このずれを埋めようと過去にも混雑緩和に関するさまざまな対策が行われてきたが、 その効果はあまり見られず実際は未だに解決されていない。 そこで、ペデストリアンの問題を根本的に解決するために 、大学側の案として2002年施設部発行の「キャンパスリニューアル計画」の中に 自転車専用道路の建設が提案されている。自転車専用道路を建設すれば、 ペデストリアンを走行する自転車は少なくなり、混雑問題の解消だけでなく、 ペデストリアンの安全面の改善や、利用価値は高まると思われる。 しかし、自転車専用道路は建設コストが高いという問題があると感じた。 |
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