4.調査内容

「3.目的」の頁で提起した3つの問題について、以下のような調査・アプローチする。

T.里山の魅力を付加した「宅地一体型民有緑地」は本当に実現可能か?

⇒「宅地一体型民有緑地」など緑を取り込んだ住宅整備事業の主体である茨城県(まちづくりセンター) および施工主のディベロッパー(積水ハウス)にヒアリングを行う。

* 事業主体へのヒアリング
ヒアリング対象:まちづくりセンター(茨城県)
内容:TX沿線地区において緑被率40%実現に向けてどのような規制が具体的に行われるのかを探る。

** 施工主へのヒアリング
ヒアリング対象:積水ハウスつくば支店
内容:茨城県やつくば市の開発構想で計画されている民有緑地(里山)・農地・屋敷林との宅地一体型事業などの実現可能性を探る。



U.沿線地区に移り住む可能性のある人の視点から見て、里山は本当に魅力となりうるのだろうか?

⇒アンケート調査によって、TX沿線地域に移住する可能性のある人々がどのような緑を欲しているか明らかにする。また、その緑地にどのような 印象をもっているかを参考として問う。

アンケート対象:公務員宿舎居住者(吾妻・竹園)
* TX沿線の新規開発宅地は公務員宿舎からの住替え需要が多いという判断からアンケート対象として妥当だと考えた。

調査内容:
@.つくばにある緑(田園、住宅街の植栽、社寺林、屋敷林、公園、街路樹、緑道、里山)の写真8枚を見せ、その緑の印象を 6種類の形容詞対で5段階に分けて聞く。

調査に用いた写真

アンケートに用いた形容詞対


A.@で聞いたそれぞれの緑に対して、身近にある(住環境に連続している)緑としてふさわしいかどうか、周辺にある緑としてふさわしいかどうか 尋ねる。

調査方法:調査員が公務員宿舎を訪問してアンケート協力をお願いし、承諾を得てから用紙を渡し後日回収に伺った。



V.里山の魅力を損なわないようにするには管理が必要だが、誰が管理していくのか?

⇒TX沿線開発地区に移り住む可能性の高い人々の里山保全に対する意識を費用負担、活動協力の2つの面からインタビュー調査する。

インタビュー対象:つくばハウジングギャラリーの来場者で世帯主、もしくはそれに準ずる方。
* TX沿線開発地区に移り住む可能性を性格に図ることはできないので上述の対象者を住宅購入の意識が高い人と捉え、調査対象にした。
インタビュー方法:つくばハウジングギャラリーの来場者に対してインタビューを実施した。来場者にパネルを用いて写真や図を提示しながら 質問し、調査員が内容を記録する。

調査に用いたパネル

インタビュー内容:はじめに以下のシナリオを回答者に聞いてもらう。

@.新居地から徒歩20分程度の距離に里山がある。
A.この里山は現在、人の手が入らず荒れてしまっている。ゴミの不法投棄も見受けられる。
B.しかし、人の手が入ればレクリエーションや教育の場として活用することが可能である。また、人の手が入ることで成り立つ 生態系の維持にもつながる。


このシナリオにおいて、回答者に対して以下の質問をする。

・里山保全の意思を持つか?
・里山を保全するための費用をどの程度負担してもよいか?
・里山を保全するための活動にどの程度の頻度で参加してもよいか?
・里山が保全され、人が利用できる場となったとき、どのような利用を期待するか?