第一章 背景
1.背景
つくば市は平坦な地形であり、ペデストリアンが整備されているため、自転車で生活をするのに適した環境であると言える。
実際、自転車はもっとも活用されている移動手段の1つであり、筑波大生に関しては同様のことが特に顕著に表れている。

現在、つくば市では多くの自転車盗難が発生している。つくば中央警察署が認知している乗り物盗難の件数は1009件(平成17年)であり、そのほとんどが自転車盗難である。

自転車盗難のような小さな犯罪でも、それをを放置すると、やがてより大きな犯罪を引き起こすきっかけとなる恐れがある(割れ窓理論)。
また、自転車盗難は、「盗まれたら自分も盗む」という考えに至りやすく、負の連鎖が起こりやすいと考えられる。
以上からわたしたちは、犯罪の芽となり得る自転車盗難を早い段階で解決する必要があると考え、つくば市における自転車盗難の実態把握とそこから考えられる盗難防止対策を目標に、調査を進めることにした。
