4−2.研究所の現状把握
一般公開や地域貢献に関するアンケート調査・ヒアリング調査によって
公開行事の目的を問う質問に関して、19(有効回答数:25)の研究所が
「地域への貢献」、16の研究所は「子供への教育」を挙げていることが分かった。
(図4-2-1参照)また、国立環境研究所・JAXA・高エネルギー加速器研究機構へ
公開行事・地域貢献についてヒアリングをした結果、
3つの研究所とも積極的な回答が得られた。
このことからほとんど全ての研究所が一般公開事業の目的として地域への貢献
(子供への教育も含める)を掲げていることが分かる。
またこのことを踏まえ、
研究所が行なう一般公開などの地域に向けて行なうサービスの内容には
概略的にどういったカテゴリ分類されるのかということを調べると、
主には社会教育(生涯教育)・学校教育・技術支援の3つに分類できることが分かった。

図:4-2-1:公開行事の目的(研究所アンケートより)

図4-2-2:研究所公開行事のターゲット(研究所アンケートより)
また、研究所へのアンケート調査のなかで、公開行事のターゲットを問う質問に関しては、16の研究所が小学生、
18の研究所が中学生を挙げている。
このことからも研究所側は主に子供に対して公開行事を行なっていることが分かる。
(図4-2-3参照)これは上記で述べた一般公開行事の内容での3つのカテゴリのなかで
「社会教育(生涯教育)」「学校教育」にあたる。
また背景でも述べたが、社会背景として「理科、科学離れ」が叫ばれる中、
文科省が「理科好きの子供の裾野の拡大」を目的に
「観察・実験等の体験的・問題解決的な学習の機会を充実する」
ことをすすめる方針を立てている。
このことは、つくば市研究所が行なっている公開行事の内容に
当てはめることができ、
子供への「社会教育(生涯教育)」「学校教育」の面で
つくば市の研究所の有効活用を調査していくことにした。
研究所で実際に行われている公開行事を調査すると、
主に4つが挙げられる。
そのうち3つはつくば市教育委員会が行っている
「つくばちびっ子博士」「科学フェステバル」「出前レクチャー」、
もう一つは筑波研究学園都市交流協議会主催の「科学技術週間」である。
この他に各研究所が独自に「一般公開日」を設けて公開している。
また、公開行事以外に常設の展示施設を設けて
来訪者に対して随時対応している研究所もある。
今回行ったアンケートによると、
公開行事は研究所の特色を活かしつつ、
来訪者にわかりやすいように公開している研究所が多い(下表)。
農林総合研究所ではそばの試食を行ったり、
建築研究所では、地震の起こり方を説明したりている。
また私達は実際、土木研究所・国土技術総合研究所の
「科学技術週間」期間中に行われている公開行事に参加したが、
普段は訪れることの出来ない研究所内部をバスで移動し
研究員が説明していた。内容も研究所の研究内容の一端がわかるような内容であった。
しかし「科学技術週間」実際の来訪者の年齢層をみてみると、
青少年の層は少なく、内容的にも少し高度なものであったりすることから、
子供に向けた「社会教育(生涯教育)」
「学校教育」とはやや反れた行事であることが分かる。
(図4-2-3)

図4-2-3:科学技術週間の年齢層
研究所を介した子供に向けた「社会教育(生涯教育)」
「学校教育」という面で、
現在行なわれている行事を見てみると
主には教育委員会主催の
「つくばちびっ子博士」「科学フェステバル」「出前レクチャー」
この三つの行事が上げられることがわかった。
表4-2-4:公開イベントに関するアンケート調査(研究所アンケートより)〔有効回答のみ掲載〕
*公開イベント名と来訪者人数・人気企画名を調査
