| 井戸水共有 |
<経緯>
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第2回アンケート及びサンプリングの対象地区の一つとして、私たちは小白硲地区を選択したのは前述の通りである。その際に、小白硲地区住民の方々に、水に対して何らかの対応策をとっているか、という質問をした所、「ある家庭が私の家に水を取りにくるよ」という答えが返ってきた。そこで、この対応策について詳しく聞いて見たところ、以下のような特徴があった。 |
| ・取りに来る家庭は2つ。 |
| ・その家庭は親族で、隣の地区から来ている。 |
| ・自分の井戸は深井戸だが、検査はした事がないので安全かはわからない。 |
このように、3家庭で一つの深井戸を共有し、安全(ここでは未確定)な飲み水を確保している対応策を、私たちは「井戸水共有」と名付けた。
<定義>
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3番目の提案として井戸水共有案を私たちは挙げる。この案は二つの要素から成り立つ。 |
| ・近所もしくは家族間のつながりがあること。 |
| ・水質の安全性が証明されている深井戸を所有する家庭があること。 |
以上の二つにより、安全な井戸水を供給する深井戸を持つ家庭に、近隣の家庭が飲み水をもらいに行く、という型になる。第一要素であるつながりを考えると、この案の対象規模は小さく(約2〜4軒)なるであろう。
<長所>
| ・もとからある深井戸を用いるため、初期投資が全くかからない。さらに、自家用深井戸の維持は簡単なため、維持費も実質タダである。 |
| ・井戸水をもらう家が比較的近隣のため、運搬に割かれる労力は「湧水をとりにいく」案と比較すると、大幅に削減する事が可能である。・安全性が高い。 |
<短所>
| ・近所に井戸水供給可能な家がある保証はない。 |
| ・井戸水をもらうのは、例え親族だろうが結局のところ他人の家からなので、金銭面や心理面においてのトラブルが発生する可能性が否めない。 |
<考察>
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井戸水共有案は、近所同士で深井戸共有するため近所との信頼関係が必要となり、それがある場合を仮定したときに、現実的に受けいれることができるであろう。そして、近所という規模はなるべく小さいものが適しており、一つの部落に何個か確立することができれば、この案を現実化するにあたって理想的である。 |