5.提案



(1)研究学園都市に住んでいる人々のニーズに応える場の具体的提案

@泥遊びや木登りなどで遊びたいというニーズに応える場所

 泥遊びや木登りなどで遊びたいというニーズについては、すでに研究学園都市に存在している公園においても行うことが可能である。 しかしながら、実際、公園内で木登りや泥遊びをしている人を見かけることはあまりない。この理由としては、従来の公園は行政により 都市公園法に従ってつくられたものであり、マニュアル通りの形式であること、また、草刈や伐採などが定期的に行われており 整っている事が考えられる。確かに、研究学園都市にある公園は行政により、多くの人のレクリエーションの場となるように 考えられている。一方で、遊びが「与えられた」場所であるとも言え、木登りをすることや、土を掘り水路をつくるなど、 遊びを自らつくり出しにくい。そこで、泥遊びや木登りなどで遊びたいというニーズに応える場として、遊びを「自らつくりだす」 場所であるプレーパークを提案することにした。

 プレーパークとは、『自分の責任で自由に遊ぶ』をモットーにした、従来の公園や施設にあるような禁止事項のない遊び場である。 つまり、ここでは火遊びをすることも、小屋をつくって場所を占有することも可能である。また、自然条件をそのまま生かした つくりになっていて、凹凸のある地面に水路やダムをつくることも可能である。一方で、プレーパークは雑然としていて禁止事項のない かわりに危険も沢山潜んでいるといえる。そのため、現在存在しているプレーパークでは、遊び場の運営を地域住民が担い、 プレーパーク内にはプレーリーダーと呼ばれる、子どもと遊びながらプレーパークの中を見守る存在が常に配置されているなど様々な工夫 がされている。つまり、住民側と行政側、両者の関係の協力が不可欠であるといえる。このプレーパークの代表的事例としてあげられる のが、世田谷区にある羽根木プレーパークである。羽根木プレーパークは1979年に区の羽根木公園の一画につくられた。 住民側による運営のための根強い努力と、区側の誠実な対応により20年以上も続いているといえる。

羽根木プレーパーク



A野菜作りをしたいというニーズに応える場所

 上記のような場所について、どのようなことが重要であるかをさらにアンケートで聞いた結果を、グラフ3で表す。

グラフ3 野菜作りの際の重要項目

 これより、野菜作りを行う際に、耕作に必要な道具や肥料が調っていることと行政や農家による技術指導・補助があることが重要 であるとわかる。住民のニーズに応えるために、この二点を考慮に入れた野菜作りの場として市民農園を提案する。

 市民農園とは、市町村や農協、または農家により開設し、農業者以外の人々が小さい区画の農地を借りて野菜や花を育てる農園のこと を指す。レクリエーションや自家野菜の生産、また生きがい作りなどの目的で利用され、営利は目的ではない。つくば市内では、古来 に市民農園があり、耕作に必要である給排水施設や堆肥場が整い、農作業の指導員もいる。

市民農園