4.先進事例の収集と具体案
4.1文献調査
文献調査で「都市や地域の施設として駅空間を快適な空間として整備するために
は駅への利便施設の導入(多機能化)が有効である。」とあるが、この考え方は
駅のみでなく、つくばセンターにも応用できるのではないかと考えた。
街づくりの計画を立てる際に、まずはじめに街づくりの対象となっている地域に
ついて調査し、それぞれの特徴をつかむ。調査した特徴について項目(快
適性、収益性など)ごとに振り分け、その項目の中で街として不十分なも
のをはっきりさせ、そこを補うような提案をすることが、街づくりの公式として
考えられている。項目はその地域にふさわしいと思われるものを用いる。
これらの文献調査より、我々はつくばセンターにおける多機能化を目指し、
それぞれの機能を高めるような提案を行うことを考えた。
4.2 ゾーニング
4.2.1ゾーニングの導入
・既存施設の機能、立地場所等の観点から各ゾーンを定義した。
・ゾーン内においてペデストリアンとの自然な連結を生むことで、
各ゾーン内での回遊性が高まると考えられる。
・それぞれのゾーンに有機的な繋がりを持たせることにゾーニングの意義が
あると考えられる。
4.2.2具体的な機能の提案
(1)導入機能
・ゆとりある滞留空間、分かりやすい情報案内、トイレ・カフェといったやさしい
空間、円滑・快適な動線、行政窓口サービス、生活・活動支援施設、文化施設
、スポーツ施設
(2)機能の分配
・地域住民に視点を向け、金銭的、物欲的なものではなく、住民の基本的な満足
度を考慮した結果、利便性、快適性、社交性という3つの観点を定めて、それ
ぞれの機能を分配した。
| 利便性 | 快適性 | 社交性 |
・行政サービス ・駐車場 ・駐輪場 | ・トイレやカフェ ・滞留空間 ・景観 ・道(動線) |
・文化施設 ・スポーツ空間 ・生活活動支援センター |
4.2.3先進事例
(1)せんだいメディアテーク
・文化施設の先進事例として参考にした。
・建築面積を参考とした。
(2)ながおか市民センター
・行政窓口サービス、生活・活動支援施設の先進事例として参考にした。
・業務内容、建築面積を参考とした。
4.3 具体案
4.3.1憩いゾーン
(1)カフェ・レストランと公共トイレの設置
@立地場所
・アルス横の空き地
A導入背景
・通過交通が多い。
・気軽に立ち寄ることのできる公共トイレが不足している。
B提案
・カフェ/レストランの設置により、人が歩き、滞留できる空間が生まれると考えられる。
アルス前のペデ
(2)景観の改善
@問題点
・多数の植物によって視界が遮られている。
・目的物が見えない。
・ベンチの場所が分かりにくく、汚れている。
A改善案
・ペデストリアン沿いの植物を適度に伐採することで、ペデストリアン・公園
から目的物が見えるようになると考えられる。
・ストリートファーニチャーの設置によって、人々が休み、景観を楽しむこと
ができる空間が生まれると考えられる。
中央公園
4.3.2商業ゾーン
(1)背景
・中央3駐車場に新商業施設が建設されることより、ゾーン内での交通量増すと考えられる。
(2)提案
・クレオの2階、三井ビル、後述する複合行政施設をペデストリアンによって
連結させることで、新たな動線が確保できると考えられる。
三井ビルとの連結
4.3.3センター広場ゾーン
(1)背景
・バス停留所からの人の流れが少ない。
・まちの玄関としての役割を果たしていない。
・センター広場へ抜けるエスカレーターが狭く、一方通行である。
(2)提案
・センター広場とバス停留所を大階段で繋ぐことで、動線が確保できると考えられる。
バスターミナル横の階段
4.3.4文化・スポーツゾーン
4.3.4-a文化施設
(1)立地場所:ダイエー跡地
(2)名称:T.B.Park(Tsukuba Bunka Park)
(3)導入背景
・ダイエー跡地が有効利用されていない。
・文化スポーツゾーンのペデストリアンが通過のみに利用されている。
(4)提案
・ダイエー跡地の有効利用を図ると共に、ゾーン内に人の流れをつくる。
(5)施設構成
T.B.PARK
| 階別 | 施設構成 |
1階 2600u | プラザ ・ペデに連結した空間
館内インフォメーション ・エントリースペース |
2階 2600u | つくば歴史資料館 ・つくばの歴史を紹介
ギャラリー ・美術品の鑑賞等
|
3階 2600u | ミニシアター ・映像の文化を提供
マンガ図書館 ・表現の文化を提供
|
4.3.4-b複合行政施設
(1)立地場所:南1駐車場横空き地
(2)導入背景
・つくば市の市庁舎は、現在6つの庁舎による分庁舎方式を採用しているが、
人々が多く集まるセンター地区にその機能が欠けている。
・まちの情報を提供する施設が欠如している。
・既存の生活活動センターの場所を認知するのが困難である。
・つくば市にはさまざまな機能が存在するが、相互の結びつきが薄いと考えられる。
(3)提案
・南1立体駐車場横の空き地に配置することで、文化・スポーツゾーンの玄関
としての機能を果たすと考えられる。
(4)施設構成
・土・日も営業する。
・ゲート付き専用駐車場を設置する。
複合行政施設
| 階別 | 施設構成 |
1階 2600u | インフォメーションセンター ・まちの情報を提供
つくば市民活動センター ・談話コーナー ・パソコンコーナー ・情報交換センター |
2階 2600u | 行政の窓口 ・各種証明市民課関係 ・各種証明税関係 ・各種届出など 施設の窓口 ・スポーツ施設の管理など |
4.3.4-cスポーツ施設
(1)立地場所:大清水公園横空き地、南3駐車場
(2)名称:T.S.Park1,2(Tsukuba Sports Park1,2)
(3)導入背景
・つくば市全体がスポーツのまちとして活性化しようとしている。
・新駅・新駐車場建設に伴いテニスコートが無くなる。
・通過交通が多い。
・センター地区にある平面駐車場が暫定的な利用であり、南3駐車場は利用率が悪い。
・南1駐車場にまだ収容力がある。
(4)提案
・文化・スポーツゾーンとしての特性を活かす。
・ペデストリアン利用者が気軽に立ち止まり、観戦できるような空間的関係を持たせる。
(5)施設構成
・T.S.Park1:フットサルコート2面
・T.S.Park2:テニスコート6面
更衣室・シャワー室等が完備されたクラブハウス
4.3.4-dランニングロード
(1)概要
・文化施設ゾーン内のペデストリアンをランニングロードとして完備する。
(2)立地場所:ペデストリアン
(3)導入背景
・ペデストリアンと平行して枯れた水路があり、景観を損なっている。
(4)提案
・文化・スポーツゾーンとしての特性を活かす。
・ユニバーサルデザインの概念を採用し、誰にでも安心して利用できると考えられる。
・T.S.Park1と2をランニングロードによって繋ぐことで、ゾーン全体が
運動公園のような存在になると考えられる。
カピオ横のペデ
4.3.5新駐車場
(1)立地場所:ダイエー跡地
(2)導入背景
・南3駐車場をT.S.Park2にす改善することで駐車場が不足する。
・新施設建設に伴い利用者が増加する。
(3)提案
・T.B.Parkに駐車場を併設することにより、駐車場不足を解決する。
(4)施設構成
| 駐車場 | 南3 | 南1(立体) | 新駐車場 |
| キャパシティー | 298 | 706 | 265 |
| 敷地面積 | 9135 | 5871 | 2936 |
| 延べ床面積 | | 20433 | |
| 駐車場部分面積 | | 14250 | 10688 |
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