3.実態調査の実施と方法




3.1 文献調査


パーソントリップ調査法やコードン調査法など、さまざまな調査法があるとの記 述があった。今回の調査においては、それらの方法をそのまま応用することはでき なかったので、班員間での話し合いで独自の方法を開発した。具体的な方法は下記する。 この手法を考えるにあたり、前出文献を参考に累意した点は次の通りである。


   ・調査時間の違いによるサンプリング誤差を防ぐため、曜日(平日・休日)、
    天候(晴/雨)に注意する。
   ・1時間単位で集計する(ただし12分測り5をかける、15分測って4をかけるなどの工夫は良い。
    その場合実測時間は統一する。) 。
   ・調査時間帯は、対象施設/店舗の開店時間を考慮して決める。


3.2 各ゾーンにおける歩行者自転車利用者の発生集中交通量

※ペデ動線・交通量調査
   (1)実施日:2003年6月6日(金)
          午前7時台から午後7時台(13時間)

   (2)調査点:アルス前・センター広場前・ロッテリア前・カピオ前

   (3)方法:・各ゾーン端の出入り口となるペデストリアンのノードと、ゾーン内
          の各施設の出入り口となる点を数字でコード分けした。
          (Aゾーン:6か所、Bゾーン:8か所、Cゾーン:6か所、Dゾーン:7か所)
         ・見晴らしの良いペデストリアン沿いの街頭に立ち、人がどこからどこへ向かったかを観察。
         ・各時間帯において15分間観測し、それぞれを4倍して一時間あたりの交通量とした。

   (4)結果:集計した結果を基に、各ゾーンでの生成交通量をプロットすることができた。

Aゾーン
Bゾーン
Cゾーン
Dゾーン

   (5)考察
     ・Aゾーン:大学方面からBゾーンへの南北への通過交通量が大半を占めているが分かる。
          それはそのゾーンに滞留しいている人が少ない、つまりゾーン内に滞留できる
          施設、空間が無いからであると考えられる。

     ・Bゾーン:AゾーンからCゾーンへの生成交通量が多いことが分かる。
          その他は郵便局方面・国際会議場方面への通過交通量が多い。

     ・Cゾーン:既存施設を中心とした交通量が生成されており,動線に多様性を持たせる
          必要があると考えられる。

     ・Dゾーン:Aゾーンと同様に、南北での通過交通量が大半を占めており、ゾーン内での
          目的が単発になっているということが考えられる。

     ・全体:A、B、Dゾーンは南北の交通量が大半を占めていて滞留している状態は少ない。
         そこで、多くの人々が滞留できるようなゾーンとなるような提案が必要であると考えられる。


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