5.提案
・Newペデストリアンへの道
しかしながら、現在のペデストリアンの状態は幹線道路としては適しているとは言えない。そこで、「導線を制御する」
「領域性を確立する」「監視性を確立する」といった施策を施すことによってペデストリアンを補強して、安全を確保し
、それによって人通りを集め、新たな形のペデストリアンとすることを目指す。
まず、既存のペデストリアンを幹線道路にするためには、ペデストリアンをより安全なものにすることが重要である。安 全にするには、ハード面とソフト面という2つからの視点がある。私たちが考えたものとして、ハード面では、既存の非 常電話に改良を加えた「防犯君」の設置、ソフト面では、学生から組織された自警団による「巡回」、ソフト面とハード 面を融合したものとして「詰所」がある。以下「防犯君」、「巡回」、「詰所」の3つについて述べていきたい。

・防犯君について
防犯君とは、現在学内に存在する非常電話に防犯ブザー、光の機能を付け加えた、いわゆる非常電話の強化版のことをいう。
最終的には、学内すべての非常電話を防犯君にすることが望ましいが、ペデストリアンの安全性の向上を第一としているため
、ペエストリアン上に存在する12台の非常電話を最優先とする。
・非常電話について
ここでいう非常電話とは、校内(建物内を除く)に32箇所存在し、緊急時に受話器を取るだけで、本部棟1階の防災センターに
繋がる電話のことをいう。しかし、非常電話は学生にあまり知られておらず、また、知っていても、本来の目的で使われること
は少なく大半はいたずら目的で使われていることが多いのが現状である。(ライジングサンからの聞き取り調査、アンケート調
査に基づく)
・設置理由
非常電話についての内容からもわかるように、非常電話の利用度は極めて低く、また本来の目的を成しているとはいえない。こ
のような非常電話の現状を改善し、有効活用することは、既存のものを利用できるため現実的であるということが主な理由であ
る。


詰所とは、ペデストリアン上の指定された箇所に人員が常に待機している建物のことをいう。言い換えれば、ペデストリアンの
交番ともいえる。
・設置理由
詰所を置くことで、人の目による監視性が確保でき、いざというときに駆け込むことのできる避難所としての役割も果たすこと
ができると考えたことに加えて、詰所そのものの存在によって、詰所周辺は犯罪の抑止効果が得られ(詰所の明かりによる)、
さらに学生に安心感を与えることができると考えたためである。また、ペデストリアン上の防犯君が補えない箇所に設置するこ
とを前提としており、それを実施することによってペデストリアンのさらなる安全性の向上に繋がると考えている。
・詰所の設置場所
非常電話のときと同じく、既存の物を出来るだけ活用するという観点と、上で述べた設置理由から我々は北から虹の広場、第三
学群ATM前、体芸中央棟、平砂の4箇所を詰所の候補地とした。それぞれの箇所の設置理由は後述する。

1.虹の広場
事件が多発している地区であり、多くの学生が不安な場所としてこの一帯を選んだため設置した。全体的に暗いので詰所を光源と
する明かりを設けることによって明るさが増し、学生の不安を少しでも軽減できると考えられる。
2.第三学群ATM前
第三学群ATM前とは第三学群のATMコーナーがある学生控え室を指す。第三学群の付近には非常電話が1台も設置されていないうえ
に、建物がペデストリアン沿いに建っているので詰所として活用できると考えられる。
3.体芸中央棟
体芸中央棟とは体芸中央棟2階の学生控え室を指す。この建物はペデストリアンをまたぐようにして建っており、この控え室はペ
デストリアン側がガラス張りになっている上に常に電気がついている状態なので詰所として適していると考えられる。
4.平砂
平砂とは平砂トンネルの通りとペデストリアンの交差点付近を指す。平砂学生宿舎周辺では、事件が多発していることに加えて、
アンケートの結果から得られた学生が不安に感じる場所で第1位であった平砂トンネルがこの地域にあることが設置の大きな理由
がある。
巡回とは、ペデストリアン上を複数人で一定区間歩き、警備することをいう。
・設置理由
詰所、防犯君では補えない箇所(例えば、体芸中央棟と第三学群ATMの間はペデストリアン上の詰所内で、最も距離があり、移動中
に襲われた場合に助けを求めることが困難である)が存在する、防犯君、詰所は一度設置してしまうと動かせないため、固定された
監視になってしまい、単調になりやすい。故に、人の目による流動的な監視性をペデストリアン上に設けることがより安全なNewペ
デストリアンに繋がると考えられる。
・具体的な巡回方法
ライジングサンの、毎回異なる人が巡回を行うことで、実際にいる人数よりも多くいるように加害者に錯覚させるという手法を取り
入れると、各詰所には常時二人が待機し、最低でも一晩で10人は必要であると考えている。それら10人の巡回員と詰所員でローテ
ーションを組み、警備にあたる。
・詰所、巡回は誰が行うのか。
我々は、学生が行うべきであると考えている。理由として学生自らが行うので監視性、自分達の大学は自分達で守るという領域性
双方の向上が見込め、さらにこの活動を目にした他の筑波大学生の防犯意識が向上することを期待できるからである。また、学生
に行ったアンケートの中に「ライジングサンだけによる警備をどう思いますか」という質問を行ったところ、約半数の学生がライ
ジングサンだけの警備に不安を感じると回答したため、ライジングサン以外の警備体制を作るべきであると考えたためでもある。
これらを踏まえて自警団の結成をすべきであると考える。これらの自警団にはライジングサンや、警察からの一定期間の講習を受
け、合格した学生を採用することが望ましい。

認知度の向上
前述の通り、非常電話に対する学生の認知度は低く、非常電話を防犯君に改良しても認知されなければ意味をなさない。詰所にし
ろ、巡回にしろ、何のために実施されているのかが伝わらなければ意味をなさない。故に、以上の3つの提案を取り込んだNewペデ
ストリアンの認知度をあげる必要がある。具体例として、
・新入生に対して行われているフレッシュマンセミナーで自警団の活動内容や防犯君を紹介する。
・防犯デーを設けて新入生以外の在学生にも同様のことを紹介して関心を持たせる。
の2点が適当であると考えられる。これらの場でNewペデストリアンの紹介を行うことによって、常に多くの人がペデストリアン上
に集まることになり、人々の安心感の向上と犯罪に対する抑止力を強化できると考えている。

結論
以上のことから、私達はループとペデストリアンの人通りをペデストリアンの一本に集めることにより、交通量が多くなることで
人通りの少なさの問題を解決できると考えている。加えて、ペデストリアンに防犯君や詰所設置、巡回の実施をすることにより、
犯罪が起こりにくく、安心・安全なNewペデストリアンを提供することができ、そのNewペデストリアンを利用してもらうことによ
り、大学内における犯罪遭遇率を下げることができると考える。また、犯罪に遭遇した場合でも、Newペデストリアンに逃げ込むこ
といった、安全のよりどころとなる場所を確保することができ、Newペデストリアン外の大学構内においての安全性にも繋がる。
