3.学生が不安に感じる要因
私達は筑波大生の防犯意識及び学生が大学の現状をどう把握しているのかを知る為に、アンケートを行いました。
対象:筑波大学生
◇実施期間:5/24〜6/5 4つの授業で実施
◇有効回答数:157人(男101人、女56人)
その結果、筑波大学生が不安だと思う場所のその不安に感じる要因を集計してみたところ、暗い、人通りが少ないという回答が 全体の65%以上を占めていました。また、その主な不安要因は暗いと人通りが少ないという事でした。

左図(上記)はアンケートの結果から得られた学生が不安だと感じる場所をプロットしたものです。右図(上記)は筑波大学学 生課で頂いたデータをもとに過去三年間に筑波大学内で犯罪の起こった場所を地図上にプロットしたものです。2つの図のプロ ット点が近似していることがわかります。サンプル数が少なかったということもありますが、実際に犯罪が発生した場所という のは学生が不安に感じている場所の中にほぼ含まれています。下図のように学生が不安に感じている場所の中で犯罪は発生して いるということが、この下記の2つの図から読み取ることができます。

よって、私たちが犯罪を減らしたいと考え、どの場所を改善するかということを考える際、実際に犯罪の発生した場所だけを改 善するならば、図のように犯罪は改善された場所を離れ、まだ犯罪の発生していない学生が不安に感じている場所で発生すると 考えられます。故に、私たちは犯罪発生場所だけではなく、学生が不安だと感じている場所すべてを改善していきたいと考えま した。
私たちは学生の不安を解消する際、まず、犯罪を減らすという観点から
の3つの確保が必要であると考えました。3つの概念をクリアすることにより犯罪が減り、安全が確立されると考えたからです
。また、学生の不安の要因を解決するためにはただ安全にするだけでなく、
も重要であると考えました。学生が不安に感じている要因というのは前述した通り、暗い、人通りが少ないということが非常に
多かったので、今回、私たちはこの暗い、人通りが少ないということを解決する手段を考案しました。
その解決する手段を考案するにあたって私たちは以下のアンケート結果を参考にしました。
下図は夜、外出する際に、「遠回りであっても明るく舗装された道」と「暗く悪路であっても近道となる道」のどちらを選択しますか。
という質問に対する答えです。

これは女性の解答を取り上げたものですが、およそ3/4の女性が遠回りでも明るく舗装された道を選択すると解答しています。 この結果から、明るく舗装された道というものが筑波大学内にあれば、72%の女性はその道を選択して通るということが言えま す。よって私たちが明るく舗装された道を提案することができれば、さらにその道を安全にし、学生の不安要素を解消することが できれば、学生(特に被害に遭いやすい女性)は夜、学内を通行する際、その道を選択することが予想され、皆がその道を通るこ とによってその道の人通りが増加することが考えられます。
その道を重点的に明るくすることによって、先ほど述べた学生の不安要素は解消できると考えられます。それらの道に動線制御、 監視性、領域性の3つの概念を組み込むことによって改善はなされると考えました。