私たち交通班の研究は、つくば市では自動車を持っていないと移動ができないのではないか、という問題意識から始まり、そこからつくば市の交通は自動車に依存しているのではないか、という考えにたどり着いた。また、調査を進めるうちに自動車依存が引き起こす問題点も見えてきたため、自動車依存の軽減についてさらに研究を進めることにした。 そこで既存研究や他都市の事例を調査した結果、たどり着いた解決策が「自動車の規制」「バスの利用促進」という2つの観点からの「自動車依存の軽減」であった。

 そこで、これら2つの観点からの調査がつくば市に当てはまるのかどうかを調べるために、予備調査(聞き取り調査・アンケート調査)として実際にまちの様子を調べた。その結果、現在のつくば市において、私たちが予測していたほどの自動車渋滞は起こっておらず、現時点において「自動車の規制」は必要ないということが分かった。しかし、その一方で、バスの利便性の向上を求める声は多く聞かれた。 以上の予備調査の結果より、バス利用者が増えれば、自動車利用者も減るであろうということが分かった。そこで、本研究の目的を「バスの利用促進による自動車依存の軽減」と定めた。

 予備調査から分かったことは、現在のバスは様々な点において不便であるために利用されない状況にあるということだった。さらなる既存研究や調査を行った結果、私たちはセンター・オブ・センター構想というものを考えた。そこで、私たちはつくば市の1地区を取り上げ、センター・オブ・センターの導入例と、それを促進するアクセス・イグレス交通の整備を提案することにした。アクセス・イグレス交通の移動手段には、つくば市の特性を考慮に入れた結果、自転車の導入が適していると判断した。バスと自転車を組み合わせて利用することで利便性が向上し、バスの利用促進につながることが期待できる。こうしてバスの利用機会が増加すれば、自動車依存の軽減が実現されていくのである。