2.ヒアリング調査
健常者の視点からでは分からない障害のことや、バリアの現状について、またつくばセンター地区にあるいくつかの一般駐車場の実態を把握するために、それぞれ心身障害の専門家と、駐車場管理者へのヒアリングを行った。また、先進事例の参考として、「さいたま新都心」管理者へのヒアリングも後日行った。
2.1.心身障害の専門家へのヒアリング
実施日:2002年5月1日(水)
筑波大学心身障害学系助教授 徳田克巳先生
まず、障害別の特徴について伺った。そこで、障害は視覚や聴覚といった感覚的な障害と、足が不自由であるなどの身体的な障害に分けられるとのことであった。
視覚障害については長い期間歩行訓練を積んでその状態に慣れるものであって、弱視といって全く見えないというものではないものもあるので、健常者が単純に目隠しをして歩くこととは大幅に異なるということであった。
以上のような理由から、模擬体験をする上で、視覚・聴覚障害については無意味であるとのアドバイスをいただいた。
そのようなことから、車椅子や松葉杖を使った体験を、物理的に近い体験ができる方法として薦めてくださり、実際にこの案を採用することにした。健常者・障害者を問わず、肉体的な条件が一緒であるから有効であるということであった。
さらに、バリアフリーの諸設備の問題点にも言及していただき、またそれに関する資料もいただいて、バリアフリーが様々な側面を持っていることを知る良い機会となった。
2.2.つくばセンター駐車場管理者へのヒアリング
実施日:2002年5月16日(水)
つくば都市交通センター
われわれ地域施設班が質問した事項について、以下にまとめる。
・障害者用駐車スペースのある駐車場とない駐車場があるのはなぜか。
回答:障害者の駐車場からの動線は、道路の横断による事故防止のため基本的にペデストリアンデッキ上に配置できるようあえて障害者駐車スペースを設けなかった。
・設置場所を表す標識や誘導の不備について。
回答:設置を検討中。しかし、標識を見易く表示することが障害者を差別することにもつながる場合があるため、慎重になっている部分がある。
・ペデストリアンデッキの老朽化について。
回答:ペデストリアンデッキの管轄がつくば市であるため、詳しい回答をいただけなかった。
・平面駐車場について。
回答:つくばエクスプレス開通までの暫定措置。将来は立体駐車場にする予定である。
2.3.新都心管理者の方へのヒアリング
実施日:2002年5月31日(金)
埼玉県県土整備部新都心管理課 福島るり子さん
さいたま新都心のバリアフリー施設設備についてお話を伺った。さいたま新都心では施設や機械設備などのハード面だけではなく、介護ボランティアを常駐させるなどしてソフト面での取り組みにも力を注いでいるとの回答をいただき、その介護ボランティアの方々のお話も伺うことができた。

戻る