他都市循環バスとの比較


龍ヶ崎市
   龍ケ崎市は公共交通が不便な市内に分散する市中心部の龍ケ崎地区、北竜台ニュータウン地区、龍ケ岡ニュータウン地区の三角点に市街地が形成された。三地区はJR常磐線佐貫駅からも離れた特殊な地形だ。これらの地区を結ぶ既存のバス路線はない。
   佐貫駅周辺地区は三地区に比べ、既存の公共交通の便が良い。現在は佐貫駅から各方面へ約三十路線のバスが運行している。佐貫地区との連絡は龍ケ崎地区が関東鉄道竜ケ崎線や路線バス、北竜台地区と龍ケ岡地区は路線バスを利用することで、地域密着型交通のルートには含まずに機能分担を図る方針である。

図4-4-1 龍ヶ崎市地図
A)龍ヶ崎市 ふれあいバス
対象
   総合福祉センター(ふるさとふれあい公園)、市役所、文化会館(中央図書館・歴史民俗資料館)、豊作村(湯ったり館)、森林公園を利用する方
   決められた施設への送迎を目的としたバスなので、それ以外の目的では利用できない。

目的
   総合福祉センターをはじめ、公共施設を中継するふれあいバス・ミニふれあいバスを運行し、利用者への利便を図っている。    ⇒特定施設のみの利用形態
運行ルート 全部で4ルート   A・B・Cルート+ミニふれあいバス
運行本数 1時間半に1本 一日4本(午前2 午後2)
運行時間帯 8:00〜17:00
運賃 無料

表4-4-2 ふれあいバス利用状況


課題
・「運行目的と異なった利用形態」
・「運営費と利用者数のアンバランス」
         ⇒見直し・再編が必要

→新たな交通
・ 買物や公共施設等、日常の移動における各種移動制約者の交通手段
・ 総合病院へのアクセス手段
・ 総合福祉センターのアクセス手段
・ 利用地域、利用形態の拡大

バス交通
・ 路線バス⇒昼間割引(8:00〜17:00間、市内最大200円)
・ 公共交通不便地域や移動制約者にたいして、地域密着型交通

B)龍ヶ崎市 龍・ゆうバス
対象
   主として、公共交通の利用が不便な地域に居住し、自家用車の利用もできない人などの移動制約者が対象。また、それ以外の人も利用可能。

目的
   朝夕の通勤・通学目的ではなく、日中の市民の移動性を高める 龍ケ崎済生会病院の開院、さらに龍ケ崎市総合体育館(たつのこアリーナ)のオープンが予定されているなど、進ちょく著しい公共施設整備に対応した交通アクセス確保
・ 公共施設、自然・文化施設、商業施設へのアクセス目的
・ 福祉サービス施設(総合福祉センター)へのアクセス目的
・ 総合病院(龍ケ岡地区 龍ケ崎済生会病院)への通院目的 

運行ルート 全部で4ルート
     龍ケ崎、北竜台、龍ケ岡の3つの市街地を結ぶ循環ルート
     ふれあいバスを再編したA・B・Cルート 
運行本数 循環ルートは、内外回り各々1時間に1本 一日合計18本
     他の3ルートは、1時間半に1本 一日6本
運行時間帯 8:00〜17:00
運賃   1回100円

導入車両 CNG(圧縮天然ガス)仕様のノンステップ車(1500万)
イニシャルコスト(施設整備費)など約6900万 
ランニングコスト(人件費など)約3200万

つくば市 のりのりバス
対象 利用対象者は「市民全員」
目的 
   市内公共施設への利用はもとより、通勤・通学、ショッピングなど市民の生活の足として利用できる。
運行ルート 全部で11ルート
      福祉循環バス5コース+6コース
運行本数 一本約1時間〜一時間半 一日6〜8便
運行時間帯 毎日7〜19時
運賃 無料
費用 約9000万

表4-4-3 のりのりバス利用状況