利用人数と人口、人口密度、施設数の関係分析

   調査をするに当たり、実習の時間に制限があり全体を調査するには時間が足りないと判断し、調査するバスコースを絞ることにした。11コースの中から2つを選択し、比較しながら調査を行い、利用促進に関わる要素を見つけることにした。各コースの特徴を把握して選択できるように、いくつかの分析を行った。

@利用人数と人口数の分析

   のりのりバスの利用促進にあたり分析していく上で、まず、利用人数は各コースが走る地域の総人口に関係しているのではないかということに着目した。そこで、各コースの通過地域を書き出し、総人口を求め、この値を走行距離で割った。以下の表が人口と利用所客数を表したものである

図4-1-1 人口と利用者数の関係
   この表からは、6コースと4コースがその人口数の割に利用乗客数が少ないことが分かる。しかし、この表は地域の面積を考慮しておらず、面積が広いところは人口も多いだろうし、小さいところは少ないと思われる。よって、この点を考慮するために、地域の人口密度を求め、各コースにおいて共通の指標となるようにし、次のAでそのことについて述べる


A利用人数と人口密度の分析

   まず、toshisvのデータからつくば市内の各地域人口、面積を調べた。次に、コースごとの通過地域名を書き出し、各地域の人口の和、面積の和を求め、(総人口数)/(総面積)=(コース周辺地域の人口密度)を算出した。ここから、この数値をコース間で基準化するために走行距離で割り、この値と1km当たり利用人数の関係を下のグラフに表した

図4-1-2 人口密度と利用者数の関係
   この結果から、まずは3コースがその人口密度の割に利用客が多いことが分かる。また、この分析だけでははっきりは言えないが6コースはその人口密度の割に利用客があまり多くないことが言え、この2つのコースを比較して調査することによりのりのりバスの問題点が出るのではないかと考え、選択するコースの候補にした。そしてBの利用人数と施設数の関係を分析して、選択するコースを決定することにした



A利用人数と施設数のの分析


   コースごとに病院数、一種大型店舗数、二種大型店舗数、一種・二種店舗数合計、福祉施設数、文化施設数、福祉・文化施設数合計、これらの施設数合計と利用人数との相関、またこれらの施設数と通過地域総人口密度との関係を調べた。それぞれの相関係数を算出、グラフを作成し、乗客のバス利用に施設の有無がどのように関係しているかを考察した。

※注
利用人数(人/km)=1ヶ月の利用人数(人)/便数×総距離(km)
一種大型店舗(店)・・・店舗面積3000u以上
二種大型店舗(店)・・・店舗面積500u以上3000u未満
福祉施設(件)・・・障害者・高齢者・介護老人福祉施設

図4-1-3 病院と利用者数の関係



図4-1-4 一種大型店舗数と利用人数の関係



図4-1-5 二種大型店舗数と利用人数の関係



図4-1-6 一種二種合計数と利用人数の関係



図4-1-7 福祉施設数と利用人数の関係



図4-1-8 文化施設数と利用人数の関係



図4-1-9 福祉文化合計数と利用人数の関係



図4-1-10 施設合計数と利用人数の関係


利用人数と各施設数との相関係数

病院            0.4088
一種大型店舗数     0.5734
二種大型店舗数     0.6782
大型店舗数合計     0.694
福祉施設数       -0.00678
文化施設数        0.5724
福祉・文化施設数合計  0.4994
総施設数合計       0.57488
通過地域総人口密度と各施設数との相関係数

病院             0.7687
一種大型店舗数      0.7841
二種大型店舗数      0.6931
大型店舗数合計      0.7646
福祉施設数        -0.1849
文化施設数         0.8088
福祉・文化施設数合計  0.6478
総施設数合計        0.7911
   利用人数と各施設数との相関係数をみると、全体的に相関係数は高いとはいえない。とくに福祉施設数と利用人数との相関係数が低く、バス乗客の利用目的が福祉施設の利用ではないことが伺われる。
通過地域総人口密度と各施設数との相関係数をみると、福祉施設数と通過地域総人口密度の相関は低く、人口の大きさに比例して福祉施設があるわけではない事がわかる。

   この結果から、まずは3コースがその人口密度の割に利用客が多いことが分かる。また、この分析だけでははっきりは言えないが6コースはその人口密度の割に利用客があまり多くないことが言え、この2つのコースを比較して調査することによりのりのりバスの問題点が出るのではないかと考え、選択するコースの候補にした。そしてBの利用人数と施設数の関係を分析して、選択するコースを決定することにした。