・市民が求める緑

1:緑への要求

 図1より(数字は後で)市民の9割以上の人が自然の中で散歩ができるような場所が身近にほしいと述べていることがわかる。また、ついで精神的な安らぎを得られる場所、森林浴ができる場所など、人が自然の中に入って行き、リラクゼーション効果を受けられるような場所が欲しいという声が多い。言い換えれば、緑の中に入り癒されるような、受動的な楽しみを得るという傾向が強い。

これは、先に述べた保全団体の楽しみとは別のものである。保全団体は、自らが米や野菜作りなどの作業から楽しみを得たり、また、昆虫採集や植物観察など能動的な楽しみを得たりする傾向が強いことが特徴である。