各種自治組織へのヒアリング

つくば市二ノ宮二丁目常設区ヒアリング報告書

日時:平成13年5月25日(金)18:00?19:00
協力者:二ノ宮二丁目常設区区長 木村芳次郎さん
調査内容:二ノ宮二丁目常設区における自治活動の概要を知る(主に路上駐車問題、     ごみ問題について)
担当:渋谷  敬一 野上  竜五郎

<はじめに> 
  今回の調査はつくば中央警察署ヒアリング調査の中で得た「二ノ宮の自治会が路上駐車問題に関して活発に取り組んでいる」という情報をもとに行われた。しかし今回の調査では、期待していた路上駐車問題については、何も対策が成されていないという事実がわかった。二ノ宮には1?4までの常設区が設けられているが、少なくとも二丁目ではそうであった。しかし、ごみ問題に関しては、活発な活動が行われていた。
<ヒアリング結果>
●年会費について
          永住住民――――――→¥5000/年・軒
          アパート・マンション→¥3000/年・軒
          商店など――――――→¥1000/年・軒
            子供会や養老会からも会費を徴収
●会費の使われ方について
            環境整備、防犯、赤十字など
●活動内容について
  *ごみ集積場の管理
      以前二ノ宮二丁目常設区には大きな道路沿いに数ヶ所のごみ集積場が設置され
    ていた。しかし、大きな道路沿いに設置されていたせいか、ごみの集積場が荒れ
放題になってしまっていた。
      その状況を重く見た二ノ宮二丁目常設区では、市の対策課に交渉してごみ集積
    場を1ヶ所にした。さらに、43軒が交代で毎日集積場を管理する制度をとった。
    その結果、現在の集積場は非常にきれいである。
      規則を守らずに捨てる人への対応はごみ袋の中身を調べて、個人を特定し、家
    の前に置いてくるという処置を行う。以前この方法をとったところ、規則を守ら
    ない人はいなくなって現在に至っている。
<まとめ>
  会費や、活動内容について現在の状況を知ることができた。しかし、規則を守らずに捨てる人への対応は、プライバシーの問題に関わってくるので考える必要があると感じた。

サンアメニティヒアリング報告書

日時:平成13年5月25日(金)18:00?19:00

協力者:株式会社サンアメニティ ビル管理部 業務課課長 近藤 建 さん
     筑波大学 学生部 厚生課 課長補佐 岡部 養正 さん
調査内容:学生宿舎地区の清掃を行っている組織の活動内容等
担当:佐藤 千香恵
 
<ヒアリング結果>
●「株式会社 サンアメニティ」とは
・ 大学の依頼により、宿舎だけではなく大学全体の清掃業務を行っている。お話を伺った近藤さんは宿舎担当。
・ 大学(国)が雇っているので、宿舎の共益費とは関係ない。宿舎は、宿舎管理事務所が管理している。その共益費は、光熱費やトイレットペーパーなど消耗品におもに使われている。
・ 「週に何回、どこを」などその活動内容は大学(国)の指示により決まっている。(おもな活動内容はトイレ 、階段、廊下の清掃。年に何回かのワックスがけなど)
 
●サンアメニティの近藤さん と 学生部 厚生課の岡部さん の話
・学群棟―特に問題はない
・宿舎――不法投棄…粗大ごみ  タイヤ  パソコン…
宿舎の窓からごみを投げ捨てる。溜まったごみをリアカーで集めて運んでいる。
生ごみにカラスやネコがたかる。その動物の死骸の処理もおこなっている。
→自分達の住んでいる所を自分の家、自分のものと思っていない。
→リサイクルなど意識はあるのだろうが、「クリーンデイ」など実際の活動をするときには人(学生)が集まらない。
→清掃などを業者に依頼する場合、アパートなどでは住民が費用を負担するが、宿舎は国の建物なので、住民である学生からではなく国からお金が出ている。
住んでいる学生が費用を負担すべきでは、という意見もある。
 
<まとめ>
「紙を使わないようにする、生ごみは土に返す(カラスやネコがよらないのでその死骸の処理の必要もなくなる)」といった運動を起こしてほしい。
学生がこのように、問題として取り上げてくれるのはありがたい。(近藤さん はこういった話を聞かれたのは初めてだそうです。)
授業一回きり(一年ごと)の研究ではなく、何年もの継続した研究活動も期待する。

 
 
 
 

エコレンジャーヒアリング報告書

日時:平成13年6月1日(金)18:30?20:00  
協力者:生物資源学類3年 幸内 敦さん
調査内容:エコレンジャーの活動内容とその方法
担当:疋田 和之 永田 新吾

<ヒアリング結果>
●現在の状況について
・発足の経緯―→4年ほど前、環境問題に対して興味を持った人が数名集まって結成
・メンバー――→約35人(うち毎回参加するのは25人くらい)
人数は増えつつある
・運営資金――→自分達でお金を出しあう
文化系サークル連合に参加すれば活動費用が出るといったメリットもあるが、その分活動が制限されてしまい動きにくいので参加していない。

●活動内容について
メンバーそれぞれが興味のある環境問題に関して『プロジェクト』というものをたちあげて活動している。
例えば…
・中学生への環境教育の実施
・環境問題に関する映画の上映会の実施
・環境問題に取り組んでいる研究者へのヒアリング

●メンバーについて
もともと環境問題に対して興味がある人、なんとなく友達についてきてメンバーになった人と様々。しかし、続けているほとんどの人は環境問題に対して何かしら興味がある。
エコレンジャーは他の大学の環境問題に取り組むサークルとも交流している。

●幸内さんの考え
サークルを作った時、どんな活動をするかが問題なのでは?ということであった。
既存の春日4丁目自治会の活性化が一番現実的であり、学生相互、または学生と一般住民とのつながりを太くして路上駐車、指定日以外にごみを出すといったことができないような雰囲気作りが大事なのではないかということであった。

<まとめ>
●自治会の活性化と維持に対する問題点
学生はつくばに居住するのが3?4年という場合がほとんどで、永住しない。
→地域に対する愛着が生まれにくい。
仮にサークルが結成されたとして…
→最初の何年間はメンバーが集まって活動
→その人たちも何年か後にはつくばを出ていってしまうかもしれない
→環境クラブと同じように学生がいなくなってしまう可能性が高い??

●サークルの活動内容
自治会と協力して活動するサークルを作ったとして…
→ゴミ集積所をきれいにするということはすぐに実現できる可能性が高い。
→路上駐車の解決については問題点がある。
・自分のアパートに駐車場がない
・友達の家に遊びに行ったときにはどうすればいいのか   etc……
その他の活動として…
廃品回収や地域での祭りなどを企画・実行する。
→一般の人と学生がコミュニケーションをとる場を設ける
→その場でも活動への参加を呼びかけられる。
 
 




春日4丁目自治会環境クラブヒアリング報告書

日時:平成13年6月3日(日)9:00? 桜山児童公園(小田倉輪店前)
協力者:春日4丁目自治会 環境クラブ代表 喜多さん
調査内容:自治会の行う清掃活動(一時間ほど)に参加。
担当:秋葉 健 長谷 真一郎 疋田 和之 佐藤 千香恵

<ヒアリング結果>
●春日4丁目自治会について
・発足 :平成元年11月 
・構成員:23世帯(一戸建て)
春4には約4000世帯が居住
うち90%は単身世帯
自治会に入っているのは数%
「新住民」によって構成。「旧住民」はもう1ブロック西側の平塚に住んでいた人々の子供たちで、「春4自治会」ではなく「平塚」の方へ行ってしまう。 

●環境クラブについて
学生が始めたもので自治会はそれにひっぱられるようにしていた。(春3で。今は春4にしか残っていない)以前は学生が多数参加していた。(大学教授も参加、手作りのちらし)                  
・活動内容
月に一度(第1日曜日)、区内の清掃活動 集積所の整備問題のある地点があれば市などにかけあう。
「続く秘訣は強制でないこと」
以前は集積場から散乱したごみで道がふさがれ、車が通れない状態だった。(⇒写真)
(家電製品の入っていた箱をたたまず、そのままの形で出す。ベッドを捨てる。ひとりが捨てるとみんなが捨てる)
               ↓
 ・市にかけあう
 ・掃除をする
 ・大家さんや不動産屋に連絡して注意してもらう
 市の広報誌にお知らせとして載っても、新聞をとっていない人もいるし、ちらしといっしょに読まずに捨ててしまう人もいる。
 アパートごとに代表者のような人がいて、住民すべてに確実に知らせられるようなシステムがあれば…そういう運動もしているがなかなか…。

 
以前の春4と比べて、活動の成果によりずいぶんときれいになっている。しかし回収日以外の日に出されたごみはカラスなどにつつかれ散乱。(特に公園前のような公共の集積所)こういった活動が学生と一般住民のコミュニケーションの場となれば。


図2‐3‐1 10年前の春日4丁目(1)
 


図2‐3‐2 10年前の春日4丁目(2)
 


図2‐3‐3 現在の春日4丁目環境クラブ清掃活動(1)
 
 
 


図2‐3‐4 現在の春日4丁目環境クラブ清掃活動(2)
 


図2‐3‐5 現在の春日4丁目環境クラブ清掃活動(3)
 
 


図2‐3‐6 現在の春日4丁目環境クラブ清掃活動(4)
 
 
 


図2‐3‐7 現在の春日4丁目環境クラブ清掃活動(7)
 
 
 
 
 
 
 
 

環境ロドリゲスヒアリング報告書

日時:平成13年6月8日(金)18:30?20:00
協力者:早稲田大学学生環境NPO 環境ロドリゲス 幹事長 織田 竜輔 さん
調査内容:環境問題に取り組む学生サークルとしての運営方法、活動内容の調査
担当:佐藤 千香恵 小成 晃子

<はじめに>
 今回、環境問題に取り組む学生サークルとして、精力的に活動している早稲田大学の環境ロドリゲスという団体の存在を知り、自治組織提案の参考とすべくヒアリング調査を行うこととした。事前に、環境ロドリゲスのホームページで活動内容等の概要を調べることができたので、実際にその活動に携わった方の生の声を聞いてみたいということで早稲田まで足を運んだ。

<ヒアリング結果>
●環境ロドリゲスとは
早稲田大学公認、エコリーグ(全国青年環境連盟)加盟の学生環境NPO(非営利組織)である。1997年12月に環境問題に強い関心を持つ学生が集まり結成された。

●活動方針とメンバー
「環境問題について、主体的、客観的に『調査・研究』し、また、様々な解決策を『体験・実践』『提案・発信』していく。」をモットーに活動している。メンバーは新入生も含め、現在60人程度で、中心的な活動で主に活躍しているのは20人程度である。

●活動の特色
・新入生・上級生関係なく、やりたいことがあったらどんどんやれるという雰囲気がある。
・社会との強いつながりがある。
・マスコミ等への情報発信もどんどん行っている。

●活動内容
*活動を行う上で…
・ 何よりも、自分たちが楽しくできること。
・ 協力してくれる各方面の人々(商店街の方・大学側の方・生協の方・他の学生サークル・学生個人etc…)も楽しくできること。
・ さらに双方に利益があること。
・ しかも「eco」であること。
ex)商店街で行っている「ラッキーリサイクル作戦」では…
エコステーション(早稲田大学西キャンパス周辺の商店街にある建物)に空き缶・PETボトルのラッキーリサイクル回収機を設置。学生や、住民が回収機に空き缶・PETボトルを持っていき投入すると同時に簡単なゲームが始まる。ゲームに当たると商店街の割引券がもらえる。
  → 消費者(学生・住民)… リサイクルする ←→ 割引券がもらえる(かもしれない)
     商店街…………………… 割引券で買い物をしてもらえる ←→ 商店街の活性化
                     = 双方に利益がある。しかも楽しい。しかも「eco」!!
*しかし…
・ 大学全体の学生に対して環境についての意識の啓蒙活動には限界がある。
・ 無意識のうちに環境について「よい」行動をとることができるようなシステムを提供
ex)ロドリゲスと生協と株式会社秀英の三者で共同開発したエコトレー「ほっかる」では…
   学校内で毎日使用されている弁当容器は使い捨ての状態。それを常に再生して利用できないかという考えから、学内での弁当容器として「ほっかる」を開発、導入。「ほっかる」は再生紙でできた弁当箱にフィルムが貼り付けてあり、食べ終わった後はそのフィルムをはずし、ごみ箱へ。残った紙は折りたたんでリサイクル用の回収箱へ入れる。
     → 学生が「ほっかる」の弁当を買う ←→ 弁当容器がリサイクルできる
        つまり、学内の生協で売っている弁当は全て「ほっかる」が利用されているので、知らないうちに弁当容器をリサイクルするという環境に「よい」行動がなされていることになる。
               = 日常生活に必要な部分に、環境に対する「よい」行動を
                  組み込んでいる。気がつけば「eco」!!
               → 「ほっかる」には環境ロドリゲスが開発したことが記載されている
               → 環境ロドリゲスの認知度がかなり上がっている。
               → サークルの宣伝活動にもつながる。

●環境ロドリゲスの成果とその運営
・ 各方面から環境に対する活動を行っている団体として認められている。
・ 認められるためにはロドリゲスがモットーとしている「主体的、客観的に『調査・研究』し、また、様々な解決策を『体験・実践』『提案・発信』していく。」というサイクルがしっかりしていなければならない。
・ 特に、『調査・研究』についてしっかりとしたものを持つことが重要
               → ロドリゲスでは学生環境意識調査を行い、報告書を作成
                  サンプル数は約8000人!!分析も綿密に行われている。
               → 企業や他団体から実際に役に立つデータとして活用されている。
・ 様々な活動やデータを持っていることで、各方面からの認知度・信頼度がかなり高い。
・ 後の活動を進める上で協力者となってくれたり、活躍してもらえたりするようになる。
・ そういった人とのつながりが大切
・ それぞれに専門分野の異なった他団体を巻き込んでの活動、サークル間の連携が環境についての活動を進める上で欠かせないものになっている。

・実際の活動に関する資金は民間の財団から助成金をもらったり、コピー代程度であるがサークルのメンバーから集金したり(半期で1500円)もする。

<まとめ>
 実際にお話を聞かせていただいたところ、環境ロドリゲスの活動は予想以上に大きな取り組みが多く、実際にこれを新しいサークルで機能させようとすると大変な時間と労力がかかることが予想される。
しかし、この環境ロドリゲスの活動方針、その姿勢は十分に理解できるものであり、参考となりうると考えられる。特に、活動内容の項目の*活動を行う上で…でとりあげた4つの項目は非常に大きなポイントであると考えられる。