4.調査内容

公園利用者の利用目的を明らかにするために、ヒアリング調査を行った。

4−1.調査日時

 曜日と時間により利用者層が異なることを考慮し、もれがないように休日と平日で1日ずつ、午前11時から午後6時まで継続して調査を行った。また、イベントに関する実態を知るため、6月8日にまつぼっくり公園で行われた幼児サッカー教室の参加者を対象にヒアリングを行った。(表6参照)

4−2.対象公園の選定

4−2−1.対象地区の選定

 つくば市内には約80個、学内地区だけでも44個の街区公園があるため、対象地区を絞ることとした。はじめに、公園の利用を見るためには周辺にある程度の人口を持つ場所を選ぶ必要があると考え、つくば市の中で建設省の設置基準に従って公園がつくられている学園地区の住宅地だけを選択した。また、街区公園は建設省の設置基準で幼児・児童を主な利用者をして考えているので、地区別の年齢別階級人口をもとに、天久保・春日などの子供の少ない地区は対象から外すこととした。以上の条件から、対象地域を吾妻・竹園・松代・千現・二の宮・並木・梅園・東の8地区とした。
 ところで、本研究には、イベントを開催している公園と施設を隣接している公園、そしてそれらの公園の比較対象となる公園が必要である。図4はイベントが開催されている公園を青、施設が隣接している公園を赤でプロットした図であるが、この図よりわかるように、二の宮地区にはこの2つの特徴を持つ公園が別々にあり、その周りに比較対象となる公園も存在している。よって、この8地区の中でもっとも我々の研究に適していると考えられる二の宮地区を調査対象地区とした。

図4.対象地区の選定1

図5.対象地区の選定2

4−2−2. 対象公園の選定

二の宮地区には街区公園が5つあり、スポーツ教室というイベントが開催されているまつぼっくり公園と幼稚園などの施設が多数隣接している松野木児童公園、そのほかに特徴を持たない今宮児童公園、宮下児童公園、白畑児童公園の3つの公園がある。今回の研究では、この全ての公園で調査を行ったが、各公園の利用人数にはばらつきがあった。その原因のひとつとして公園周辺の人口密度の違いがあると考えられる。 図6は公園の利用人数と人口密度との関係を表したものである。このように比例関係になっていることが分かる。

図6.公園の利用人数と人密度の関係

 また、公園にくる理由は、今宮児童公園と宮下児童公園と白畑児童公園の場合、家が近いという理由と遊具に関する理由をあわせるとほぼ70%を占めており、これら3つの公園はお互いに良く似た性質を持っているといえる。そこで、今宮児童公園と宮下児童公園を一番利用者の多かった白畑児童公園に代表させることとした。図7が3公園の理由別グラフである。

図7.3公園にくる理由別グラフ

4−3.調査対象者

 調査対象者は公園に来ていた15歳以下の子供とした。それは建設省の定めた街区公園の基準で、街区公園の利用者は主に児童以下の子供とされているためである。なお、乳幼児など本人に直接聞くことが不可能と思われる場合はその保護者を対象とした。

4−4.質問内容

 1つの公園に来た人に「○○公園はどのくらい行きますか?」と、ほかの公園も含めた対象公園全てについて利用頻度を聞いた。また、理由項目を設定し、該当するものをすべて選んでもらう複数回答形式を用いてそれぞれの公園に来る理由についても質問をおこなった。
さらに、年齢やヒアリングを行った公園までの交通手段などのほかに、自宅と公園との間の距離を知る必要があったため、一人につき、二の宮地区の地図(付録地図参照)を一枚渡し、地図上に自宅の場所を書き込むという形で自宅の位置を聞くこととした。ただし、二の宮地区のみの地図であるので、地図外からの利用者には町丁目までの住所を聞くことでその替わりとした。

表6.ヒアリング調査内容