土浦駅周辺計画

0. 求められる土浦駅前像

駅前の空間は地域のオープンスペースとして,貴重なものであるとの認識から土浦駅前像として,
   ヲ 土浦市のめざすコンセプトに見合った、都市玄関としての顔づくり。
   ヲ 運河(周辺商店)への導入。
を提案する。またそれぞれの指針として、修景、景観、環境の3要素に留意した整備を行う。
特に,図に示した4ゾーンについて重点的整備を行う。

No.1  リバーウォーク=川辺りの散歩道構想

No.2  土浦駅東口緑化事業        

No.3  東口における商業展開       

No.4  土浦駅北整備事業         


図 土浦駅周辺計画把握図

1.1. リバーウォーク=川べりの散歩道

『人・自然との出会いやふれあいの場の提供』

 運河に続く土浦の新名所として、変わり種名所的なショッピングゾーンの提案。内外の来訪者に出会いやふれあいの場を提供する。リバーウォークの両端のイベント公園に外部から毎回各種イベントを誘致し、物販や展示などを希望する団体などに使用を許可することから、高い相乗的効果による来場者増加を見込む。サンアントニオの例にあるように、水路のはしる地盤レベルを一段おとすことで地上部の喧騒を感じさせないような、異空間のをつくり出す。土浦駅からは人工地盤で直接降り立つことが可能である。市民の認知度を高め,土浦駅や駅西広場から遊離することのないよう,一体化した開発をすすめる。

     ・事業面積 約2ha
     ・水路を小舟で移動することもできるが水路ぞいの石
       畳を歩くことが可能
     ・人のサイズに合わせてつくられた異空間の演出
     ・全長300mの水路の両端のリバーウォークにおりたたみ式店舗
     ・土浦の新名所として、内外からの来訪者をみこむ

   ・毎週土曜日・日曜日に開催
   ・午前11時から午後5時(夏は午後7時まで)
   ・面積約12平方メートル程度のショップが約 50基

1.2. 土浦駅東口緑化事業

  『土浦といえば⇒霞ヶ浦---とのイメージの定着』

 現在の土浦駅東口からは全国第2位の面積を誇る霞ヶ浦のまちという印象はほとんどないといえる。その理由として、駅を降りたったときに霞ヶ浦をのぞむことができないからであると考え、従来の駅前モ商業用地という発想を捨て、駅前であるからこそうるおい・やすらぎを与える効果のある緑地空間として利用したい。地区全体を緑化することで、駅から出てきた人に霞ヶ浦の存在をアピールする。土浦周辺の環境保全,景観の向上,さらには駅前の防災機能としても貴重な存在である。
     ・事業面積 約1.2ha
     ・駅から緑化地帯を見せる
     ・現在の商店は移転

1.3. 東口における商業展開

『従来からある商業需要への対応』

 前に述べたように、駅前緑化の必要性はあるものの、駅前を緑地空間としてのみ利用するには限界がある。現在、駅前商業として2ゾーンに立地している本屋、銀行などの店鋪に対する需要は、今後もなくならないであろう。むしろ、リバーウォークなどの存在によって、そのような需要は大きくなるとも考えられる。よって、従来の商業が移転できる土地を確保しておく。活発な商業展開を見込んだ地区を用意しておくことによって、リバーウォークはじめ、他地区の土地利用の方針を特化させることも容易になると考えられる。
      ・事業面積 約1.2ha
      ・2ゾーンにある現在の商業の移転先
      ・敷地内に駐車場を完備した店鋪

1.4. 土浦北整備事業

  『利用者の利便性を重視した公共施設の提供』

 21世紀にむけて、生活者重視のまちづくりがもとめられている。土浦市の公共施設は現状では、必ずしも始めて訪れた人にとってわかりやすい場所にあるとはいえない。市民が利用したいと思うように、より市民に近い公共施設が必要である。よって、利用者の利便性を重視し、駅からのアクセスが容易なこのゾーンに一帯的に図書館、社会教育センターなどの公共施設を整備する。さらに敷地内は広く、大規模広場とする。歩行者の動線に考慮し、駅からは人工地盤によって、車に遮断されることなく移動できるようにする。
     ・事業面積 約1.8ha
     ・駅西口から人工地盤で接続することで歩行者動線を確保
     ・車でくる人のために敷地内に駐車場を整備

2. 歩行者動線と自動車動線

 以上述べてきたprojectが実行された後の動線を考える。
 駅周辺の動線で留意する点として、歩行者の利便性を重視した。

 歩行者動線の大きな流れは、主に人工地盤と運河沿いに確保されている。これらは共に自動車交通に遮断されることなく移動できるように整備する。
 自動車動線の大きな流れは中心市街地の外側を大きくなぞるように形成される。特に、現状においてみられたような中心市街地内の通過交通を必要最小限にまで減らすことを意識した。

3.駅周辺イメージ図

 現状の土浦駅周辺は、モール505付近から亀城公園に至るまでの中心市街地にあまり活気がない。URARAの存在によって、駅西口の一部分には華やかで規模の大きな商業が展開してはいるが、このような商業展開がかえって、古くからの商店に悪影響をおよぼしていることは否めない。運河の建設と新交通の開通により、中心市街地の活性化をはかり、周辺地域にまで活気がもどるような整備を行う。その際のイメージ図が下の2図である。


商店街(特に505付近)に活気がみられない。


駅東を中心に、霞ヶ浦を意識した駅周辺づくりをめざす。

4.駅周辺における通過交通の排除

 駅前整備の際に重視した歩行者動線に加え、JICA-STRADAにおける現状分析で、特に問題点としてあげられた駅前の通過交通について、新設道路、道路容量拡張による効果をはかった。

4.1.現状把握と課題整理

まず駅周辺における通過交通率と混雑度についてJICA-STRADAで分析した。使用したデータは昭和63年時点でのODトリップである。

図 通過交通率


図 混雑度

 図より、土浦駅周辺は混雑度が1.2以上の道路も見られ、混雑の程度も高いことがわかる。駅前中心市街地における混雑は、一般的にあまり望ましいとはされない。さらに、図から、通過交通率が10%から40%にまでのぼる道路の存在も確認される。すなわち、混雑の一因として、土浦駅前を通る通過交通があると予想される。

4.2.改善施策

 以上述べてきた現状をふまえて、課題と改善策を考える。通過交通が多いために、土浦駅周辺は混雑してはいるものの人が集まる最終目的地としての位置付けはなされていないといえる。内外から人の集まる、豊かでにぎわいにあふれた土浦駅にするためには、土浦駅周辺の中心市街地から通過交通を最小限にすることが求められる。
 このような指針のもとで、新たな道路の新設、もしくは容量の拡張を行う。

4.3.将来推計

 基本構想で述べた道路の新設、容量の拡張後の道路状況について、土浦駅前に注目して将来ODにより推計をおこなった。


図 将来通過交通率


図 将来混雑度

 図より、国道6号線沿いの通過交通率が10%以下におさえられている。混雑度については、完全に改善されているとはいえないが、駅自体の魅力度が上がっているためと考えられる。