運河に続く土浦の新名所として、変わり種名所的なショッピングゾーンの提案。内外の来訪者に出会いやふれあいの場を提供する。リバーウォークの両端のイベント公園に外部から毎回各種イベントを誘致し、物販や展示などを希望する団体などに使用を許可することから、高い相乗的効果による来場者増加を見込む。サンアントニオの例にあるように、水路のはしる地盤レベルを一段おとすことで地上部の喧騒を感じさせないような、異空間のをつくり出す。土浦駅からは人工地盤で直接降り立つことが可能である。市民の認知度を高め,土浦駅や駅西広場から遊離することのないよう,一体化した開発をすすめる。
・事業面積 約2ha
・水路を小舟で移動することもできるが水路ぞいの石
畳を歩くことが可能
・人のサイズに合わせてつくられた異空間の演出
・全長300mの水路の両端のリバーウォークにおりたたみ式店舗
・土浦の新名所として、内外からの来訪者をみこむ
現在の土浦駅東口からは全国第2位の面積を誇る霞ヶ浦のまちという印象はほとんどないといえる。その理由として、駅を降りたったときに霞ヶ浦をのぞむことができないからであると考え、従来の駅前モ商業用地という発想を捨て、駅前であるからこそうるおい・やすらぎを与える効果のある緑地空間として利用したい。地区全体を緑化することで、駅から出てきた人に霞ヶ浦の存在をアピールする。土浦周辺の環境保全,景観の向上,さらには駅前の防災機能としても貴重な存在である。
・事業面積 約1.2ha
・駅から緑化地帯を見せる
・現在の商店は移転
前に述べたように、駅前緑化の必要性はあるものの、駅前を緑地空間としてのみ利用するには限界がある。現在、駅前商業として2ゾーンに立地している本屋、銀行などの店鋪に対する需要は、今後もなくならないであろう。むしろ、リバーウォークなどの存在によって、そのような需要は大きくなるとも考えられる。よって、従来の商業が移転できる土地を確保しておく。活発な商業展開を見込んだ地区を用意しておくことによって、リバーウォークはじめ、他地区の土地利用の方針を特化させることも容易になると考えられる。
・事業面積 約1.2ha
・2ゾーンにある現在の商業の移転先
・敷地内に駐車場を完備した店鋪
21世紀にむけて、生活者重視のまちづくりがもとめられている。土浦市の公共施設は現状では、必ずしも始めて訪れた人にとってわかりやすい場所にあるとはいえない。市民が利用したいと思うように、より市民に近い公共施設が必要である。よって、利用者の利便性を重視し、駅からのアクセスが容易なこのゾーンに一帯的に図書館、社会教育センターなどの公共施設を整備する。さらに敷地内は広く、大規模広場とする。歩行者の動線に考慮し、駅からは人工地盤によって、車に遮断されることなく移動できるようにする。
・事業面積 約1.8ha
・駅西口から人工地盤で接続することで歩行者動線を確保
・車でくる人のために敷地内に駐車場を整備
歩行者動線の大きな流れは、主に人工地盤と運河沿いに確保されている。これらは共に自動車交通に遮断されることなく移動できるように整備する。
自動車動線の大きな流れは中心市街地の外側を大きくなぞるように形成される。特に、現状においてみられたような中心市街地内の通過交通を必要最小限にまで減らすことを意識した。
図より、土浦駅周辺は混雑度が1.2以上の道路も見られ、混雑の程度も高いことがわかる。駅前中心市街地における混雑は、一般的にあまり望ましいとはされない。さらに、図から、通過交通率が10%から40%にまでのぼる道路の存在も確認される。すなわち、混雑の一因として、土浦駅前を通る通過交通があると予想される。
図より、国道6号線沿いの通過交通率が10%以下におさえられている。混雑度については、完全に改善されているとはいえないが、駅自体の魅力度が上がっているためと考えられる。