4.南部地区
<原点>「暮らすまち」南部地区の一部である荒川沖は、江戸時代水戸街道沿いの宿場町として発展した。また、明治期には常磐線荒川沖駅がおかれ、東京通勤1時間圏のベッドタウンとして開発がすすんだ。南部地区は人々が「暮らす」場所であった。
<現状>「味気ないベッドタウン」現地調査を行い、車がないひとにとっては暮らしにくい、荒川沖駅は利用者にとって通過点にすぎず寂しい印象などを感じた。
<未来>「アットホームなベッドタウン」私達は、「暮らす」まちとして、もっと@ホームなベッドタウンを提案する。
「家族みんなの荒川沖駅」
荒川沖駅には産直を中心として、保育所、介護施設、待合所、飲食店を整備する。各施設で使われる食材は土浦産直で調達される。子供からお年寄りまで、みんなの一日が荒川沖駅から始まる。育児介護と仕事の両立を助けることにもつながる。保育所、介護施設があることで日中もにぎわいがある駅となる。現在メガドンキホーテが入っている建物に保育所、介護施設を、西口や東口ロータリ南側などには産直や飲食店を整備する。西口は旧街道に近く歴史を感じる店舗も多く、飲屋街も形成されている。この趣を守りつつ整備を進める。西口と東口のアクセスの向上も測る。
「みんなでつくるみち」
歩行者、自転車、自動車みんなが優しくすれちがうみちづくりを進める。そのために2つの施策を提案する。1つ目は、「みんなでみちを広げよう」という取り組みである。道路上の白線と敷地の間にあるものをできる限り取り除き、道を広くする試みである。例えば、公園のフェンスを外す、張り出した垣根をコンパクトに剪定する、茂みの雑草を抜くといったことである。これにより、車が来たとき、歩行者が内側に入るスペースを確保できる。2つ目は「おもいやり運転のしかけづくり」である。自動車や自転車は歩行者の存在に気づき、急ブレーキ急発進をしない、速度を落とすなどといった思いやり運転が求められる。歩行者優先の道であることを気づかせるため、街路路上にイメージハンプを施したり、白線や塗装の工夫をして道を狭く見せたりし、心理的に速度を制限させる。
以上の施策により、南部地区は家のなかだけでなく、まち中どこにいてもアットホームなまちとなる。

図9.多様な年齢層に対応する荒川沖駅

図10.みんなのみちづくり