3.北部地区

<原点>「工業発展の歴史」

この地区の発展の歴史は、明治28年に日本鉄道海岸線(現在の常磐線)が開通し、その翌年に神立駅が設置されたことに始まる。当時は細かく市区町村が設置されていたが、町村合併が進んでいき、昭和40年には神立千代田工業団地としての分譲が開始、42年には操業が始まり、大小の工場が立地した。それからは神立駅周辺に多くの工業団地が出現し、神立駅を中心として工業団地との間が急速に市街地化していった。

<現状>「神立駅近辺の再開発 」

現在この地区の大きな変化として神立駅周辺の再開発事業が進んでいる。私たちはこの事業についての詳しい事情を探るため、土浦・かすみがうら土地区画整理一部事務組合様にヒアリング調査[2013/11/22]を行い、駅前スペースの利用方法についてはまだ具体的な方針はないと知り、今後の利用計画が街並み形成に大きな影響を与えると感じた。

さらに北部地区についての課題を探るため住民へのヒアリング調査[2014/01/17]を行ったところ、工場従事者と住民とのかかわりはほとんどなく、工場周辺の住環境によい印象を感じないという意見が見られ、工業が盛んなこの地区での住民と働き手との間のすれ違いを解消できないかと考えた。

<未来>「地区を包括した住工共生のまち」

住民と工場従事者との間の交流を生むため施策の一つとして駅前広場に自由な活動広場を作り、移動式の店舗街を設置する。こうすることで限られたスペースを有効活用でき、昼にはカフェで住民の憩いの場、夜には居酒屋で働き手と住民との交流の場として使い分けも可能である。

この駅前の空間をより活用してもらうため、もう一つの施策として神立駅を中心とした活性化バスを運行する。この運営主体には工場が関わっており、運行ルートは工場を主な目的地とするが、協同病院や住宅街も通ることで住民も気軽に利用でき、工業と住民との係わり合いを持たせることができる。





図6.神立駅前の再開発による店舗面積の変化






図7.活性化バスの想定範囲






図8.土浦市とかすみがうら市の65歳以上の人口比率