5.霞ヶ浦
<原点>「航空文化を持ち、湖水浴のできる湖」霞ヶ浦はかつて、日本の近代軍事史及び航空史上において重要な役割を担っていた。
さらに、かつては湖水浴ができたほど水質が良く、きれいな湖として人々に愛されていた。だが、高度経済成長による人々の生活の高度化や水門の廃止などにより、次第に霞ヶ浦の水質は悪化し、昭和49年を最後に霞ヶ浦の湖水浴場は閉鎖されることになった。
<現状>「資源を活かしきれていない汚れた湖」現地見学を行ったところ、帆船や遊覧船、足湯などの霞ヶ浦という広大な湖を活用しようという取り組みは見られたが今一霞ヶ浦の資源を有効に活用しているとは言い難い。水資源以外にも注目すべき資源があるのではないだろうか。
また、水質の1つ指標となるCOD値というものがある。これは高い値であるほど水が悪化しているということを示す。霞ヶ浦におけるCOD値の平成27年度までの目標値は7.4mg/L、平成32年度までの目標値は5.0 mg/L台前半(湖水浴ができた当時のCOD値)である。ここ数年のデータを見ても大幅な改善の余地は見受けることができない。水質改善のためには住民の協力が必要であることは間違いない。

図11.霞ヶ浦におけるCOD値の全水域年間平均値
土浦青年会議所ではエアレースの実施を目標の1つとしている。エアレースとは水上に設置された2本のポールを1つまとまりとして、その連続によって作られたコースを飛行機が駆け抜ける空中タイムトライアル競技だ。私たちはエアレース実施の取り組みについて詳しく話を聞くために土浦青年会議所の猪瀬様に電話でヒアリング調査をした。猪瀬様によると課題としては、騒音やボランティアスタッフの確保、認知度不足等、住民の協力が課題であると言える。また需要としては40代以上の飛行機マニアの方に傾くのではないかと踏んでいるが、希望のターゲット層は幅広い年代であるという。
下図を見ると、霞ヶ浦のさらなる利活用を市民も望んでいることがわかると同時に、霞ヶ浦の航空文化をあまり認知していないのではないかと予想できる。この現状であると市民の協力はあまり得られないのではないか。霞ヶ浦でエアレースを実施する根本は航空文化があることを市民が認知していなければエアレースに協力する意識も薄れるであろうと考えた。
表1.土浦の活かされていない、もっと売り込むべき資源(N=706)(平成23年度土浦市民満足度調査報告書)


図12.航空文化の周知を目的としたイベントのポスター