第4章 部門別構想 (3)

「部門別構想 3)伝統と文化を生かし育むまちづくり」に関して,構想を実現するための具体的な方策として,今回は以下の計画【重点整備計画】について説明する.

・歴史・文化資産を活かすまちづくり
【歴史施設整備,利用促進活動時代別まちづくり

 

4.3.1 歴史・文化資産を活かすまちづくり


 市内に点在する歴史・文化資産を一体的に整備することで,それらのもつ魅力を活かし,市民が利用しやすく,観光の名所となることを目指す.
重点整備計画【歴史施設整備,利用促進活動時代別まちづくり
歴史スポットの個別整備計画として①歴史施設整備,それらを一体的につなぐ整備計画として②利用促進活動“時代別まちづくり”を計画する.

歴史施設整備
 市内にある歴史・文化資産のうち,今回は(表4-)にある7つのスポットに関して重点的に整備する.各スポットの整備案に関して,次項から詳細に述べる.

 

 

(表4-2 歴史資産と整備案)

 

 


縄文時代:上高津貝塚
44-1225953458_45現状:ふるさと歴史の広場として,発見された貝塚の展示の他,縄文時代の住居や墓などが復元展示されている.また,併設する資料館では縄文時代について学ぶことができる.


整備案:現在は広場の展示物を受動的に見るというスタンスだが,縄文時代の文化を活かした遊具などを設置するなどして,体験型の歴史施設にする.

 

平安時代:小町の里
25-1225103980_26現状:小野小町の没地とされており,周囲で取れるそばが有名である.関東平野を一望できる朝日峠までのハイキングコースの基点もこの場所にある.


整備案:小町の里は整備されたばかりで非常に綺麗で味わいのある場所となっているが,朝日峠へと伸びるハイキングコースが非常に狭隘でわかりづらいので,このコースの整備を行う.

 

江戸:亀城公園・まちかど蔵
20100124_125現状:まちかど蔵は江戸時代の店蔵を,亀城公園はかつての土浦城を,それぞれ観光拠点として復興させた施設である.中心市街地のシンボルとして,近年統一感を持って整備されており,各施設の周辺では快適に過ごすことができる.

整備案:現在のままでの十分であるので,現状維持とする.

 

明治時代:土浦第一高校・真鍋の桜

現状:国指定重要文化財に指定されている明治時代の旧制中学校舎が公開されている.また,隣接する小学校には樹齢百年を越す大きな桜がある.

整備案:観光客への旧制中学校の案内を土浦第一高校生が行うことで,地域に関心を持ってもらうためのきっかけとする.また,桜をゆっくりと鑑賞できるような広場やベンチの整備を行う.

 

 

昭和時代:中央商店街
現状:空き店舗が多く,シャッター通りとなっている.また商店街のアーケードによって空が見えず,窮屈な印象を与える.


                    

  

整備案:アーケードをとり,歩道の舗装を整備し,商店街の外観を昭和風に統一することで,魅力的で安全な歩行空間にする(図4-8).

 

(図4-8 昭和風商店街 イメージ)

 

現代:土浦駅前

4.2.1で述べた重点整備計画「Central Parkの整備」参照(21ページ).

 


昭和時代:中央商店街

現状:空き店舗が多く,シャッター通りとなっている.また商店街のアーケードによって空が見えず,窮屈な印象を与える.

整備案:アーケードをとり,歩道の舗装を整備し,商店街の外観を昭和風に統一することで,魅力的で安全な歩行空間にする(図4-8).

 

現代:土浦駅前

4.2.1で述べた重点整備計画「Central Parkの整備」参照(21ページ).

②利用促進活動時代別まちづくり
地域資源を活用するにしても,地域資源をただ魅力的にする「地域磨き」だけでは不十分であり,効果的な「ブランディング」が重要である.ブランディングは,外向きだけではなく,内向きにも作用して形成されるので,観光的側面のみではなく,その地域市民にとってもメリットが生まれる.
そこで,時代別まちづくりを行う上で,「時の旅 つちうら」とブランディングをし,統一ロゴの作成や各地へ設置するポスターやのぼりなどの掲示物,また前スポット共通の案内パンフレットを作成する.
また,その一環として,「土浦ときたび元気市」を提案する.これは,現在中心市街地のみで年に数回開催されている土浦まちなか元気市を発展させたイベントで,市内に点在する歴史スポットを巡回する形で開催する.毎回のイベントに人を呼び込むため,これまで行われていた地元や際の販売や土浦カレーの紹介・販売などに加え,開催地の時代に対応するサークルの発表会や,古本と地域通過やバス乗車券が交換できるような古本回収コーナーを設ける.個々のイベントで回収された古本は,モール505周辺で古本市を開いて売り出したり,図書館に寄贈したりする.これにより,イベントを通じて「時の旅つちうら」に対する市民の認知度を向上させ,土浦に存在している歴史施設について再認識してもらうことで,市に愛着を持てるためのきっかけを与えることができると考える.また,同時に観光の促進の効果も期待できる.

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