4.補完整備計画


4-1.交通

「青信号が続く道」

今回私たちが提案する重点整備計画の中で、 中心市街地における一方通行規制と土浦協同病院移転計画については 土浦市の交通に大きな影響を与えることが考えられる。 そこで、それらの影響を分析するとともに、 分析結果から生じた問題に対して解決策を提案する。 一方通行規制と土浦協同病院移転計画を考慮し、 また現在立地されているイオン土浦ショッピングセンターや CUET・JICA−STRADAを用いて土浦中心市街地周辺の交通量分析を行うと 図4-1のようになる。


図4-1 交通渋滞予測@

これにより、国道125号、 土浦駅東口付近を中心に混雑が悪化するという結果が出た。 さらに現在土浦で事業中の整備道路をJICA-STRADAに導入して分析を行ってみると 図4-2となる。整備道路事業により、土浦駅東口に通じる道が整備された分、 県道236号線での交通量が増しているということがわかった。 そこで、私たちは新たに県道236号線の木田余線2つの道路において 4車線化を図ることにより、その混雑部分の改善ができると考え、J ICA-STRADA分析を行ったところ、図○○となり、 現状と比べて中心市街全体での混雑の解消が見られた。


図4-1 交通渋滞予測A

この2箇所の道路整備事業は、現在土浦市でも構想路線として検討されており、 これらの整備事業の妥当性を検討するために費用便益分析を行った。 2箇所の道路の距離は1.64kmとで、 建設費は一般国道294号白山拡幅区事業(25億)を参考にすると約41億円となる。 また、国土交通省の費用便益分析マニュアルより、 このバイパスの管理費は約670万円と算定される。 そして時間費用、走行費用や交通事故損失額を含めた便益は69.3億となり、 費用便益分析を用いて計算を行うとB/C=1.68となることから この2つの構想路線事業は妥当であると考えられる。

便益 費用
時間費用62億6千万 1kmあたりの工事費用25億
走行費用5億8千万 整備距離1,64km
事故損失額9,300千万 総工事費41億
維持・管理費6.7百万