4:資源から魅力への取り組み

 

今回、具体的な取り組みの一つとして、霞ヶ浦という資源について考える。霞ヶ浦は「土浦」という街を作り上げてきた住民の生活基盤としての役割としてだけではなく、豊富な生態系を保つという役割も果たしている

しかし、現在の土浦では琵琶湖に続き全国で二番目の規模を誇り、知名度も抜群に高い霞ヶ浦を魅力ある資源として活用できていないと思われる。そこで、霞ヶ浦を魅力ある資源として活用できるような基盤作りについてまず考える。

霞ヶ浦を魅力ある資源にするために、駅東側の整備と筑波山と霞ヶ浦を連携させた観光プランについて考える。

4-1:土浦駅東側整備

4-2:筑波山・霞ヶ浦周遊きっぷ

 



4−1:土浦駅東側整備

まず、霞ヶ浦の魅力向上の実現に向け、霞ヶ浦がある土浦駅東側の整備について考える。

現在、土浦駅近くの霞ヶ浦は、湖岸がコンクリート敷きかつ船が係留されていたり、駅前から霞ヶ浦への道がわかりにくかったり、遊覧船「ジェットホイルつくば号」の乗船場が古いまま整備が進んでいなかったりと、観光客を受け入れる体制としては不完全なものとなっている。

しかし、図4-1-5上の多角形で囲んだ土浦駅東側の地域は電車で霞ヶ浦へ気軽に行ける数少ないルートであり、ジェットホイルつくば号の乗船場もあることから潜在的な魅力は高い地域であるといえる。

そこで私達は図4-1-5上の多角形で囲んだ一帯の内、川口運動公園と遊覧船乗り場に隣接する湖岸の一部分を水辺で歩ける公園として再整備し、それと同時に、駅前の歩道で霞ヶ浦へ容易に行くことができるように歩道整備と誘導サインの設置を提案する。

この整備を行うことによって図4-1-14-1-3が図4-1-24-1-4のように景色が変わり、今までは発揮されていなかった霞ヶ浦の魅力が発揮されるようになる。それによって駅に着いた観光客に土浦と霞ヶ浦の良さをすぐに感じてもらえるようになり、それと同時に、土浦市民が霞ヶ浦の魅力に目を向けるようにもなると考える。

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1.2haにわたってこの湖岸再整備事業を行った際の効果と費用を国土交通省の「大規模公園費用対効果分析手法マニュアル」と沖縄県宜野湾市の港湾整備事業の事業費を参考に算出した。この費用便益分析を行う為に使用・仮定した条件、工事費は表4-1-14-1-2のとおりである。こうして算出された工事費(費用)は約4.58億円、効果は約6.5億円となった。よって費用対効果は1.42となり、この事業は有効であることがわかった。

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4-2:筑波山・霞ヶ浦周遊きっぷ

 

霞ヶ浦のハード面の整備などを行い、観光客を受け入れる体制が整ったとしても、実際観光客を集めるとなると、土浦市単独で観光客を集めるのは容易ではない。

その理由として、観光客の減少である。平成16年度と平成18年度の茨城県観光動態調査を比較してみると、

つくば市への観光客数(公共交通利用)

   →16年度  178200人   

   →18年度  633300

土浦市への観光客数(公共交通利用)

   →16年度  20 500人          

   →18年度  179800

となっており、公共交通を利用した観光客数がつくば市は45万人増加しているのに対し、土浦市は2万人減少している。この増減をみても、土浦市単独で観光客数を伸ばすことは容易でないことが考えられる。一方で、つくば市の観光客数は急激の増加している。これはつくばエクスプレスの開通により、筑波山への観光需要が高まったからであると考えられる。

 

そこで、観光のソフト面での対策として、筑波山・霞ヶ浦周遊きっぷを提案する。これは現状で存在する筑波山きっぷ(4-2-1)を利用したものである。

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4-2-1 筑波山きっぷ

現状の一般的なルートとしては、

TX)→つくば駅→(シャトルバス)→筑波山→(シャトルバス)→つくば駅→(TX

となっている。

今回の提案では筑波山から、土浦・霞ヶ浦へのシャトルバスを運行させる。

シャトルバスの運行によって、

 (TX)→つくば駅→(シャトルバス)→筑波山→(シャトルバス)→霞ケ浦→土浦駅→(常磐線)

というルートが生れ、筑波山の観光のついでに土浦市の観光を狙うことができる。(4-2-2)

 

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4-2-2 筑波山霞ヶ浦シャトルバス

どのくらいの需要があるかということは計測できないが、需要量の計測以前に筑波山と土浦を結ぶことが重要であると考える。計測はその次の話である。

 

■シャトルバスにより得られる効果

シャトルバスを運行させることによる目的は、筑波山の観光客を土浦市に引き込むことである。また、その目的以外にも、土浦の魅力を発見してもらうことも重要となる。

私達の方針では、住民に魅力に気づいてもらうことを挙げていたが、同様に観光客にも魅力に気づいてもらう必要がある。すなわち、観光客に土浦の魅力について気づいてもらう道具として、シャトルバスの運行や、ハード面での整備がある。

霞ヶ浦の魅力に気づいてもらうことにより、土浦全体の魅力が向上する。それにより、今まで、観光資源ではあったが、なかなか活用できなかった資源を活用する機会を得ることができる。

また、シャトルバスでは、事由に停留所を設けることができる。この点では、新治地区に停留所を置くことにより、地場産業の振興を図ることが可能となる。

それに加え、シャトルバスを新治地区住民の市街地アクセスの足として利用することも可能となる。