現在の中心市街地にあたるインナーシティは、商業の衰退による空洞化が深刻になっている。そこで、都心部ならではの利便性を武器に新たな居住者を呼び込み、にぎわいを取り戻す上での呼び水とする。同時に、商店街の活性化にむけて様々な施策を展開することで、居住と商業の相乗効果による市街地活性化を実現する。
効果的なテナント構成による魅力創出
中心市街地の商業を活性化するためには、効果的なテナント構成を行い、郊外の大規模SCなどとの差別化を図る必要がある。このような観点から、エリアごとにテーマ性を持たせ、同系統の店舗を集積させることを方針とする。
今回は、中心市街地の駅から亀城公園に向かう通り沿いについて、重点的に検討することとした。ここで設定するエリアとそのテーマは以下の通りである。

現在土浦の中心市街地は古い町並みが連続していなく、人々から歴史的景観として認識されていない。また町並みに統一感が無い。そこで、歴史を感じさせる魅力のある町並みにするために、中心市街地の景観改善を行う。
具体的には、ストリートファニチャーや広告のデザインの統一や建物の色の変更、周りの植栽などを実施し、効果的に町並みに一体感を持たせる。また、老朽化の進むアーケードを歴史的な町並みに合わせて改修する事業も行う。
次の景観シミュレーションは、歴史的景観を演出するためにBのエリアでアーケードの改修を行った場合である。
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インナーシティにおける施策の重要な要素のひとつに、居住者を増加させることがある。一方で都心部における新規住宅供給の主力は、もっぱら高層マンションである。都心部に居住したい人間を増やすためには、多様な住居の選択肢を用意することが必要であると考える。
そこでコレクティブ住宅の概念を取り入れた集合住宅の整備を推進する。コレクティブ住宅とは、それぞれの住戸は独立しているが、別に共同の食堂、台所、ラウンジなどを備えた集合住宅のことである。これを取り入れるメリットとして、炊事・洗濯の当番性が可能となり共働き世帯にとっては家事の負担が半減する。また核家族化よる少子化、晩婚化による女性の一人暮らしの社会との接触の場が増えることになり正の効果である。元来30年前から高齢化社会を迎えた北欧でポピュラーになったコレクティブ住宅は、これから確実に高齢化を迎える土浦にとってもいうまでもなく必要なものになると思われる。