V.基本方針
土浦にはたくさんの魅力があるにも関わらず、
それらをうまく活かしきれていない。
私たちは土浦の持つポテンシャルを最大限に引き出すべく、
『SWITCH!土浦』をコンセプトに掲げ、
更なる魅力の向上、問題点の改善を提案する。
その結果として土浦を「ずっと住み続けたいまち」にスイッチさせることを目指していく。
より魅力的な街づくりをすすめていくに当たり、
下図の基本構想を立てた。
ずっとすみ続けたいまちへスイッチするために、
交通基盤・霞ヶ浦・シニアの元気なまち・若い力を活かしたまちの4基本方針を設定し、
そのうえで地域特性を最大限にいかすことのできるような具体的施策を提案する。
図3-1.基本方針図
V−T.霞ヶ浦を活かしたまちづくり
V−U.若い力を活かしたまちづくり
V−V.既存ストックを活かしたまちづくり
V−W.未来を見据えた交通基盤づくり
V−T.霞ヶ浦を活かしたまちづくり
現在、土浦駅の西口はウララのような大型店舗やマンション計画でにぎわいを見せている。
一方で、東口には市の顔とも言うべき霞ヶ浦があるにも関らず、それを活かしきれていない。
施設に目を向けてみると、国民宿舎水郷を中心に霞ヶ浦総合公園は設備も整い、
図3-2のように利用者数も年々増加し、うまく活用されているといえる。
しかし、川口運動公園を始めとした土浦港に至っては、
整備も行き届かず利用者数も年々減少している。
また、土浦駅から霞ヶ浦は近距離ながらも望むことができず、
土浦と霞ヶ浦との結びつきを希薄にしてしまっていると考えられる。
土浦市まちづくりアンケートの結果から、
市民が霞ヶ浦を観光資源として誇りに思っていることがわかる。
それにもかかわらず、現状では土浦駅から霞ヶ浦が見えない状況になっている。
図3-2.施設利用状況の遍歴
V−U.若い力を活かしたまちづくり
土浦市は茨城県内でも学生の多いまちである。総人口に対する学生数の比率を見てみると、
・土浦市 約16%
・水戸市 約13.5%
・つくば市 約11.5%
・茨城県 約12%
となっており、他地域と比較して高い値を示している。
さらに学生総数に占める高校生数の割合は、
・土浦市 約45%
・水戸市 約38%
・つくば市 約23%
・茨城県 約26%
と、特に高い値となっている。
そこで私たちは、高校生の若いエネルギーを用いて新しい教育の形を提案し、
少子高齢化社会への対応、文化水準の向上を図っていく。
図3-3.人口総数に対する学生数の比率
図3-4.学生総数に対する高校生数の比率
V−V.既存ストックを活かしたまちづくり
水陸交通の要地であった土浦は江戸時代に商都として発展し、
当時土浦を支配していた土屋家二代政直は、9万5千石を領有していた。
しかし現在、中心市街地にかつての名残として存在している蔵は老朽化の外観を露呈している。
また、夕方になると学生たちが駅近くのファーストフード店に集まり
非常に混雑している状況から考えてみても、
土浦には人が集まり交流するスペースが少なくなっている。
歴史的な蔵という既存ストックを現代的にアレンジして活用することにより、
人々が交流する場を創出していく。
V−W.未来を見据えた交通基盤づくり
土浦市内には多くのバス路線が走っているが、
本数や路線などのサービス内容に偏りがある。
特に郊外部では公共交通の不足が懸念される。
新治地区を例にとってみると、他地域に比べて高齢者割合が高く、
いわゆる交通弱者が多くなっている。
それにも関わらずバスの本数は少なく、
中心市街地等へ出る手段が限られている。
また、人口密度も他地域と比較すると低くなっており、
路線が固定された既存のバスシステムよりも、
自由度の高い交通手段が必要となってくる。