第2章 現況分析


 2.2 分野別現状分析

 2.2.2 産業

 表1のように、土浦市の産業別人口は第1次2次産業が減少し、第3次産業が増加している。総数としては減少する傾向にある。

区分(年)総 数第1次産業第2次産業第3次産業
199568,3432,65519,23346,011
200067,6422,28917,95346,535



● 農業・水産業
 レンコン栽培に適した土地で、その生産量は全国一を誇り、出荷量も増加の傾向にある。特に霞ヶ浦湖岸の沖宿、田村、手野、木田余地区と桜川周辺の虫掛地区などに多く栽培されていて、主に京浜方面に出荷されている。
また、レンコン麺、レンコンサブレなどの加工品の販売にも力を入れている。その他には、各種の花き栽培も盛んで、特に全国有数の生産量であるグラジオラスは、県の銘柄生産の指定を受けていて、アルストロメリアについても県指定銘柄推進産地となっている。しかし、土浦観光局やJA、個人経営農家などが個々に情報発信を行っているため、消費者にとって効率的なものとなっていない。
霞ヶ浦水産業は、水質汚濁により漁獲量が減少の傾向にある。また、沖宿漁港を拠点としてワカサギ漁が行われているが、年々漁獲量は減少している。

● 工業
 北部に位置する神立工業団地を中心に発展してきた。しかし、近年の低賃金労働者を目的とした海外移転などの動きにより、工場労働者や製造品出荷額が減少し、それに伴う神立駅周辺の衰退が問題となっている。現在では神立工業団地に合わせ、テクノパーク土浦北への企業誘致を促進させている。

市町村製造品出荷額等増加率
土浦市-21.5%
水戸市-17.0%
つくば市-0.4%
守谷市39.8%


● 商業
 近年の社会情勢の変化として、自動車による交通利便性の向上、スプロールや幹線道路沿いの大型ロードサイドショップの急増などが挙げられる。土浦市も例外ではなく、中心市街地が衰退している。
・土浦駅周辺
 かつては、商業・業務の中心地として土浦の中心を担っていたが、大型店舗・ホテル等が相次いで撤退、閉店している。また、商店街やモール505において、テナントの減少による空き店舗の増加が見られ、駅前商店街からは買い物客の足が遠のき、都市の空洞化が顕著になってきており、その活用法が今日の課題とされている。
・荒川沖駅周辺
 土浦市の南部に位置し、常磐自動車道や国道125号バイパス、国道354号に隣接している地域である。しかし、国道6号の荒川沖駅周辺での混雑がひどく、牛久・土浦バイパスの整備が進められている。また、駅に隣接して大規模な荒川沖ショッピングセンターが立地しているため、駅前商店街などが衰退している。
・神立駅周辺
 土浦市の北部に位置し、周辺には土浦千代田工業団地、日立建機土浦工場、日立製作所土浦工場などが立地している。朝夕は数多くの通退勤客がこの駅を利用している。しかし、駅前広場、道路等の基盤整備が遅れている。
・郊外の商業地
 中心市街地が衰退する一方で、駅から離れた郊外の主要道路沿いに、広い駐車場を持つ大規模小売店の進出が続いている。



図9 土浦駅周辺の2000u以上の大規模小売店の分布